Dream「歌声で今年の冬を温かくできたら」

SPECIAL INTERVIEW

女性4人からなるガールズ・エンターテインメントグループ、Dream(ドリーム)がニューシングル『ブランケット・スノウ』を11月18日にリリースする。E-girlsでも活躍する彼女たちは、本作でグループ初となるウインターソングに挑戦。「歌声でみなさんを温かくできたら」と、メンバーは語る。

 Dreamの最新シングル『ブランケット・スノウ』は、キラキラ感のあるミディアムなナンバー。大切な人がいるからこそ感じられる想い、ハッピーでちょっと切ない気持ちを歌っている。グループにとって初めてのウインターソングを作ろう—。メンバーはそう決めて、曲を探し、この曲に出会った。「前作、そしてその前の作品は歌心に力を入れて、歌に集中してきたので、今回はパフォーマンスにも力を入れて、歌って踊るに力を入れてます」と、Aya。

Ami 「最初に聞いたとき感じたのは、キラキラ感がすごいなあと思いました」
Erie 「ウインターソングというとバラードが多くなりがちですけど、この曲は四つ打ちだったりキックがしっかりと入ったりしていることもあって、歌ったり踊ったりする自分たちに合うなと思いました」
Shizuka 「メロディーは物悲しいんだけど、歌が乗ることで楽しそうに聞こえるんじゃないかって思ったんですよね」
Aya 「そう。それで、Dreamらしくじゃないですけど、温かさをみなさんにお届けできるような歌詞を乗せたいと小竹正人さんに作詞をお願いしました。小竹さんは、普段から私たちを見てくださっている方ですから、曲と歌詞が合わせられたときには、私たち自身がDreamらしいって感じる曲になっていました」

 メロディーは悲しげで歌詞はキラキラ。その違和感が聴きどころだ。それを心にレコーディングに臨んだ。

Ami 「メロディーに寄っていって切なさを出しすぎて歌ってしまったり。切なさを出しすぎないのが難しかったですね」
Shizuka 「空とか、イルミネーションとか、景色を表す歌詞も多いんです。聴いている方にも、冬が始まる感じが伝わったら……そんなことを考えてました」
Erie 「この曲はサビに至るまでの時間がすごく短いんです。サビの盛り上がりへとどう持って行くか、それも難しかったですね」

 制作中に心がけていたことを聞くと、変化というワードが飛び出した。この1年、DreamはE-girlsでの活動と並行して、メンバー個々の活動にも力を入れてきた。

Shizuka 「いろいろな経験や勉強をさせていただきながら、何かをDreamに持って帰らなきゃって思っていたので、良い意味で変わった感じを歌やパフォーマンスから感じてもらえたらなって思います」
「新しいDreamを見てもらいたい」。ステージにおいても、リリースにおいても、彼女たちが常に考えていることだ。本作で初めてウインターソングに挑戦したことも、メンバーのソロ曲を収録したのも、信頼するデザイナーを迎えジャケットを制作したのもその「新しさ」のひとつ。
Aya 「ジャケットは、デザイナーさんにすべてお任せしたんです。というのも、自分たちの考えるDreamじゃなくて、外から見た時のDreamってどうなんだろうって思ったからなんです。デザイナーさんは、Amiちゃんのソロを担当してくれた吉田ユニさんなんですけど、さすがだなって」
Ami 「雪景色をイメージしたドレスの写真、ブランケットでクリスマスツリーをかたどっていたり、遊び心があります」

 本作ではまた、セルフカバーにも挑戦。12年前に歌っていた曲を『I love dream world 〜世界中のしあわせを歌おう〜2015』として収録した。この曲は、今年、ライブやフェスでも歌ってきた曲。再び歌い始めたのはAmiの発案だったという。

Ami 「この曲を歌っていたのは中学生の時で、世界中のしあわせ〜ってテーマは大きいんですけど、当時の自分たちは人生経験が少なくて、この大きなテーマを歌うには説得力がないなってところもあったんです。大人になって、E-girlsでの活動もあってより多くの人に聞いてもらえるようになった今、もう一度歌いたい、この歌を歌い続けていきたいと思ったんです」

 本シングルとともに、残りの2015年を駆け抜ける。

Aya 「夢は、Dreamでアルバムを出して全国ツアーをすること。来年再来年と、そうした夢が実現できるよう頑張りたい」

 来年はDream15年目に突入する年。「個々の力を伸ばす経験をさせてもらった1年」を経て、Dreamは力まず、自然体で、一歩ずつ己の道を歩む。 (本紙・酒井紫野)