ディカプリオ“受賞報告”来日予定!『レヴェナント:蘇えりし者』で悲願の主演男優賞受賞【TOKYO HEADLINE vol.662】

TOKYO HEADLINE vol.662

 ハリウッドのトップスター、レオナルド・ディカプリオが、現地時間2月28日、ロサンゼルスのドルビー・シアターにて行われた第88回アカデミー賞において、最新主演作『レヴェナント:蘇えりし者』で見事、主演男優賞を受賞した。ディカプリオが同賞にノミネートされるのは5度目。悲願のオスカー受賞となった。

 同作は、ハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に生還を果たした主人公の戦いを描いた、実話を元にしたドラマ。実際に極寒の地でおよそ9カ月間にもわたるロケ撮影を敢行。自然光のみで撮影した臨場感あふれる映像も絶賛されている。監督・脚本・製作は、2015年の賞レースを総なめにし、オスカー4冠に輝いた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥ。今年は同主演男優賞・監督賞・撮影賞を受賞。監督賞の2年連続受賞は65年ぶりという快挙だった。

 休養宣言を撤回しての、まさに鬼気迫る演技で悲願のオスカーを獲得したディカプリオ。壇上のスピーチでは「本当にありがとうございます。ここにいる皆さんに感謝します。この作品は信じがたいキャスト、スタッフの努力の賜物です。(共演の)トム・ハーディは兄弟のように取り組んでくれ、素晴らしい才能を出してくれました。そして素晴らしい友情を築いてくれました。(監督の2年連続受賞に対して)監督は過去2年間で映画の歴史を切り開き、時代を超越することをしてくれました。チームの皆さんに感謝します。両親にも感謝します」と、自身の受賞の喜びよりもスタッフ・キャストへの感謝を述べた。さらに「本作は人間と自然界の関係を描いた作品。2015年は気温が最も厳しい年となりました。我々は力を合わせて行動を起こす必要があります」と、環境保護に熱心に取り組んできたディカプリオならではの熱いコメントで行動を呼びかけた。

 本作の日本公開を前に、来日も決定。3月23日に都内でのジャパンプレミアに登壇する予定。日本のファンにどんな喜びの受賞報告をしてくれるのか、楽しみだ。
『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日公開。