3.21 後楽園大会 環太平洋王座を争う竹中、小蒼のインタビュー【小蒼編】

小蒼卓也「修斗がなかったから今の自分はない。地元・青森に修斗のベルトを持って帰る」

 3月21日(日)東京・後楽園ホールで開催される「プロフェッショナル修斗公式戦」メインイベントで環太平洋フェザー級王座決定戦に臨む小蒼卓也のインタビューを公開。

――環太平洋王座決定戦が迫ってきました。今回の試合に向けて、どんなことを念頭に置いてトレーニングしてきたのですか?
「基本的にはいつもと変わらないですね。そこに相手の映像を見て対策練習をプラスしている感じです」

――昨年のインフィニティリーグ優勝で王座決定戦のチャンスが舞い込んできたわけですが、リーグ戦を振り返っていただけますか?
「初戦で岡田(遼)選手に負けてから連続一本勝ちで優勝できたんですけど、何となく岡田選手が優勝するだろうなと思っていたんで『俺、持ってるな』と思いました」

――ある意味、初戦で岡田選手に敗れたことで、勝ち点を伸ばすことだけに集中できた部分はありますか?
「初戦を落として逆に吹っ切れましたね。2戦目以降は1Rで勝って点数伸ばすしかないと思って戦って、それがハマって連続一本勝ちになりました」

――とは言え、3試合連続で1R一本勝ちは普通は出来ないことです。自分でも驚いたのではないですか?
「そうですね。ただどんな展開になっても一本勝ちすることにこだわって、そういう練習ばっかりやっていたんで、試合前から変な自信はありました」

――リーグ戦に限らず、小蒼選手はKO・一本勝ちが多いですが、フィニッシュへのこだわりは強いですか?
「はい。アマチュア時代から打撃にしろ寝技にしろ一発で終わらせることにはこだわって練習していました」

――対戦相手の竹中選手にはどんな印象を持っていますか?
「打撃もやるけど、基本的には寝かせてグラウンドをやりたいのかなって印象ですね。レスリングが強くて身体が強い。バックを取るのが上手いですよね」

――自分と試合をしたら噛み合うんじゃないかという予感はありますか?
「どうですかね…。ただ一つ言えるのは僕はリーグ戦の時とは違う戦い方をするってことです。一本・KOを狙うことは同じですが、細かいところでは今までと違う戦い方を見せられると思います。楽しみにしていてください」

――小蒼選手は2010年デビューで、一時は5連敗も経験しています。そういった時期を乗り越えて、タイトルマッチに辿り着いたということをどう感じていますか?
「本当に時間かかったなと思いますね。連敗していた時は気持ちもダメで落ちてたんですけど、一緒に練習している仲間と色んな話をしたり、みんな考えながら練習をして、一緒にここまで来れたのかなと思います」

――スカ―フィスト全員で強くなってきた、と。
「はい。同じプロの大里(洋志)や梶川(卓)のおかげもあるし、あとは応援してくれる人たちですよね」

――小蒼選手が格闘技を始めたきっかけは何だったのですか?
「小学校から中学までは柔道をやっていたんですね。そのあとは特に何もやっていなかったんですけど、22歳くらいの時に、同級生が修斗のビデオを借してくれたんですよ。五味(隆典)さんと(佐藤)ルミナさんがやった試合だったんですけど。それを見て自分も修斗をやりたいと思って、仕事を見つけて上京しました。それで当時、五味さんも練習していた木口ワークアウトスタジオに入門しました。まぁ、自分は初心者だったんで五味さんと練習することはなかったんですけど(笑)。それから地元に戻ることになって、サークル的な感じで練習しながら、スカ―フィストに入ったっていう流れです」

――では修斗を見たことで人生が決まったんですね。
「本当にそうですね。修斗がなかったから今の自分はないと思います」

――それだけ思い入れのある修斗のベルトがあと一つ勝てば手に入ります。改めてベルトへの想いを語ってもらえますか?
「もちろん絶対獲るつもりです。青森在住で修斗のベルトに挑戦した選手っていないと思うんですよね。だから地元に修斗のベルトを持って帰りたいですね」