【インタビュー】Leola、こじらせ女子歌う新曲「感じたこと、素直に書いた」



――最初に浮かんだのはどんなアイデアでしょうか?
このヒロインってこじらせてるんですよ、天邪鬼というか。誰かと深く関わることをあきらめていて、1人でいるほうが楽だって思ってる…というか、思おうとしている。だけど誰かと出会って、変わっていって、自分の弱い部分にも気づき始めてしまうんです。感情をなかなか出せない女の子の話だから、彼女が言葉にすることができない気持ちを歌にしたいと思いました。それで、自分の心に刺さったセリフを箇条書きにして、そこからシーンを思い出したり、そこから登場人物の言葉の裏にある気持ちだとか、少しずつ広げていきました。

――そこには自分自身の恋愛観も入ってたりするんでしょうか?
ヒロインのように昔好きだった人を好きになる。私も小学校の時に好きだった人を好きになりそうになった経験があります。結局ならなかったんですけど(笑)。この曲では、劇中のヒロインを広げていったので、そこに自分の恋愛観はあまり持ってきてないですね。そうじゃないほうが、より作品に寄り添えると思ったんです。主題歌や挿入歌ではなくて、これが自分の曲だったなら、曲によりますけど、ガッツリだすこともあります。

――作詞をしていくなかで、映画サイドとディスカッションしたことや、質問したことが生かされた部分はあるのでしょうか?
そう…ですね(笑)。というのも、すごく不思議だったんですよ。たとえば、私があるシーンの意味を聞くじゃないですか、そうすると「そうですね、なんでしょうね」って。監督のなかではそのシーンはそこにあるのが必然で、理由を聞かれても難しいと。よく分からないけどそういうものなんだってこと、ありますよね。後から考えると意味が分かることもあれば、結局分からないこともある。

――また時間が経ったり自分が置かれている環境が変わったりすると、スッと分かったりする。
この映画、見る人によって捉え方が全然違くなるんじゃないかなと、私は思うんです。自分でさえ、初めて見た時と、この曲ができてから見た時と感じ方が変わっています。今、キュウっとなるのは別の場所だったりして、刺さるセリフが違うんですよ。次見たらまたたぶん違うんだろうな。見た方がどう感じたのか、聞きたいです。