竹との接点。【黒谷友香の友香の素 vol.187】

 最近のお気に入りアイテム、それは、竹!  今まで竹に接点があったものはというと、ざるやカゴ、バックなどの日用品。竹林の散策は昔から結構好きで、たまにゆっくりと時間をかけて歩いてみたりもします。竹林に入った瞬間に、竹林を吹き抜ける風と竹の葉が奏でるサラサラサラ〜という心地の良い音色に全身が包まれ、頭上に降り注いでいたギラギラした陽射しもたくさんの竹の葉に遮られて、少し暗くなり、スッと気温が下がるのが感じられます。地面に散り積もっている葉を踏みしめる音と、自分の息遣いだけが聞こえてくるような静寂の中を散策すると、日常のバタバタとした慌ただしい気分もすっと落ち着くようで、思わず深呼吸をしたくなります。ふかっとした落ち葉の敷き詰められた地面に寝転んで、葉と葉の合間から見上げる青い空の色に癒されたりして…。

 もちろん、食べる筍も大好き! シーズンになると筍掘りをして、旬をいただくのが毎年の習いで、今年も美味しかったです。

 そこで、今年初めて体験したのが、竹の炊飯器でお米を炊いた事と、竹からお箸を作った事です! 炊飯器で炊く時と同じく、お米を洗って少し水に浸けておきます。竹の節と節の間の空洞の部分、かぐや姫が座ってる所というと分かりやすい? そこがお釜になります。空洞部分に長方形に切り込みを入れてパカっと開け、中にお米を入れて、蓋をして横にして火にかけてだいたい30分あれば出来上がり! それを、ナタとナイフで竹から作り出した竹箸でいただきます。竹箸は手が当たる部分と口に入る部分はナイフを使って、彫刻刀を使うかのようにして削り、滑らかにします。これが意外と簡単。竹の力で、削り出した形が少々いびつでもそれが味わいに変化。ここがいい所です(笑)。

 今年の夏の流しそうめんは竹を半分に切った流し台に、竹箸、竹のお椀と竹三昧でいきたいと思います。

女優。1975年生まれ。出演中のCM、ハウス食品「特定原材料7品目不使用シリーズ」がオンエア中。