二ツ目さん数珠つなぎ【第2回】 春風亭昇也「お客さんとは“一語一会”。今日しかできない落語を見せる」


 “大正解”な師匠のところに入門し、今年で10年。二ツ目になって丸5年になる。

「二ツ目に上がった年に、“成金”という落語芸術協会の二ツ目によるユニットが発足しました。メンバーは、香盤順でいうと一番上の柳亭小痴楽さんから、一番下の僕までの11人。そのメンバーで、毎週金曜日に落語会をしています。普通はユニットを組んでも月に1回くらいしか開催しないというようなところも多いのですが、“成金”は毎週やる事にこだわりました。会場である西新宿のミュージックテイトさんのご協力があってこそできた企画です。なんとか1年続けてきた時に、ちょっと大きな事をやりたいなという話になり、年末に“大成金”というイベントをする事にした。で、ゲストを呼ぼうとなった時に、桂歌丸師匠、三遊亭小遊三師匠、そしてうちの師匠をブッキングしたんです。二ツ目が、このクラスの師匠を呼ぶなんて普通は不可能ですよ。しかも3人も(笑)。落語界にも、落語ファンにも相当なインパクトだったようで、イベントはもちろん大成功。しかも年明けの一発目から如実にお客様が増えました。その後は、イケメン落語家として小痴楽や昇々が取り上げられたり、新作で鯉八が話題になったり、神田松之丞が大ブレイクしたりと、コンスタントにスターが出て来て、成金のブランド力が強まりました。今や二ツ目の会なのに、チケットが取れないぐらいの人気です」