元UFCファイター佐々木憂流迦が電撃参戦。マネル・ケイプと対戦【12・31 RIZIN】

RIZINへの初参戦が決まった佐々木憂流迦

バンタム級王座を制定。堀口恭司がBellator現役王者と初代王座決定戦
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表会見が11月29日、都内で開催された。

 同大会はこれまでスペシャルエキシビションマッチ「フロイド・メイウェザーvs那須川天心」、RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ「浅倉カンナvs浜崎朱加」、宮田和幸引退試合&山本“KID”徳郁メモリアルマッチ「宮田和幸vs山本アーセン」の3試合が発表されているが、この日は新たに9試合を発表。

 女子スーパーアトム級に続き男子のバンタム級王座を制定し、王座決定戦として堀口恭司とダリオン・コールドウェルが対戦することとなった。

 堀口は昨年行われた「RIZINバンタム級GP」の優勝者。コールドウェルは米総合格闘技団体Bellatorの現バンタムチャンピオン。

 今回の王座新設について榊原信行RIZIN実行委員長は「RIZINとして階級を分けてのベルトを制定することを決めた。これまでグランプリという形で行ってきたが、きちんとしたベルトを制定し、ベルトをめぐる戦いを展開していきたい。普通の団体はUFCを筆頭に契約した選手の中での順位決定戦となる。我々はフェデレーションなので、あらゆる、世界中のプロモーションのチャンピオンクラスの選手にベルトを巡って戦ってもらう」と話した。

 榊原氏によると、これは2015年からBellatorのスコット代表と話してきたことで、それを具現化する形でBellatorの現役王者と堀口が戦うことになるという。堀口が負けた場合はRIZINのベルトが流出。コールドウェルはRIZINでタイトルマッチをすることになるが、そのタイミングはいつになるか分からないためそう簡単に取り返すことはできない。

髙田氏の「佐々木憂流迦が相当楽しみ」の発言に憂流迦はVサイン

佐々木「堀口選手とやりたい気持ちが強くここを選んだというのもある」
 その一方で堀口はこの試合の勝敗に関わらず、早い時期にBellatorに参戦の予定で、そこでRIZINのタイトル戦が行われる可能性もあるという。

 今大会には今後のバンタム級戦線で重要なピースとなることが予想される元UFCファイター佐々木憂流迦がRIZIN初参戦を果たし、マネル・ケイプと対戦する。

 佐々木は修斗元環太平洋フェザー級王者。2014年からUFCに参戦し4勝5敗の成績を残した。今月のアレクサンドル・パントーハ戦を最後にUFCを離れ、今回の参戦となった。

 佐々木は参戦に当たり「マネルは強いと思っているので、しっかり作戦を練って、いい形で勝利し、良い正月を迎えたい。自分の実力は試合で証明します、楽しみにしていてください」と話した。

 そして参戦の経緯について「世界中から、戦いたいと言われている堀口選手。僕もその一人で、彼とやりたい気持ちが強くここを選んだというのもあるが、それ以上に試合で証明し、それに足りうる選手であるとファンに納得してもらいたい」と話した。

 佐々木はライト級、堀口はフェザー級で2010年にともに修斗で新人王に輝き、次代の修斗を背負う存在として期待されていた。2013年には階級をフェザー級に落としていた佐々木がリング上から堀口に対戦要求し、対戦の機運が高まったが、堀口はその直後にUFC参戦が決定。修斗ファンの中では幻のカードとなっていた。

 佐々木がケイプ戦をクリアすれば、来年は堀口vs佐々木戦の実現に大きな注目が集まることとなる。

元谷友貴

元谷は佐々木との対戦を希望
 その流れに待ったをかけるのが元谷友貴。元谷は堀口のRIZIN初戦の相手を務めたが判定負け。しかしその後、堀口がバンタム級GPを制したことから改めて元谷の実力が評価されることとなった。堀口戦後はRIZINで修斗環太平洋王者の祖根寿麻に一本勝ちを収め、主戦場のDEEPでは2階級制覇を達成と堀口へのリベンジに向けて虎視眈々といったところ。

 この日はジャスティン・スコッギンスとの対戦が発表され、「元UFCファイターで強い相手ですが、しっかりフィニッシュして、いい年にしたい」と話した。そして今後戦いたい相手として会見で隣に座る佐々木を指名。佐々木も「名前を出していただけるのは光栄。今度、恭司がコールドウェルと戦うので、Bellatorの選手ともやれると思うとワクワクしますね」と応えた。2019年は堀口、そしてバンタム級王座をめぐる戦いがヒートアップしそうだ。