窪田正孝「蜷川さんが見てるんじゃ……」舞台『唐版 風の又三郎』8日幕開け



『唐版 風の又三郎』は1974年に状況劇場公演として初演。金守珍いわく、「唐十郎作品のなかでも、これは最高傑作の三本指に入る」といい、宮沢賢治の「風の又三郎」にギリシャ神話、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」、さらに1973年に起きた自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などをつきまぜた作品。

 窪田は「分からない世界に飛び込んでみたいと思って今回お仕事をさせてもらう形になったので、分からない世界に飛び込んでいく中で、どんどんかみ砕いて、入って来ている感じ。そういうところを感じられているのが楽しくてワクワクしています」。

 窪田が舞台に出演するのは6年ぶり。その時もシアターコクーンだった。

「どこかで蜷川さんが見てるんじゃないかなという感覚があって。きっといるんだろうなっていうのが、ここに入った時に一番最初に感じたことです。勝手に自分が感じていることなんですけど、そうやって感じられることも大切な事だと思う。別に引き継いだりとか、大切にとか、そういうきれごとじゃなくて、やってきたことが染みついていたんだなと純粋に思いました」