藤井が“激闘王”石橋破り修斗初勝利【5・6 修斗】

精魂尽き果てた石橋(手前)は大の字(撮影・蔦野裕)
最後はノーガードで殴り合う

 その後もめまぐるしく攻守が入れ替わる中、バックを取り切ると4の字ロックをがっちりと極めバックマウントからのパウンドの連打で逆転する。

 3Rに入ると石橋の右のジャブに藤井がふらつく。石橋の右ジャブからの左フックが炸裂するも、藤井は右ストレートをクリーンヒット。またも後ろにダウンした石橋だったが、藤井もダメージが大きく追撃できない。すぐに立った石橋はまたも打ち合いに挑むとタックルに移行しテイクダウンに成功。上を取り、またバックを取るとスリーパー。しかし藤井はしのぎ切ると正対して立ち上がる。

 ここから2人はガードを下げての打ち合いに。最後は藤井の右ストレートが入り、石橋がダウン。レフェリーがすぐに試合を止めた。

 リングに座り込んだ石橋には会場の大歓声が聞こえていたのか…。勝負が決した後、石橋は納得するように何度もうなずいた。

 藤井は修斗参戦後初勝利。これまで惜しい試合が続いていたが、この日の激闘で一気に修斗バンタム級戦線で重要なワンピースとなった。