瀧川英次『警視庁捜査資料管理室』シーズン2でも妄想&一人語りは止まらない!?


 前回は面白い作品を作るためにみんなが自分のセクションだけでなくいろいろな意見を出し合う現場と言っていた。今回は?

「顔触れは3分の1くらいは変わりましたけど、めちゃくちゃ優秀でした。人が変わってもそれは引き継がれています。僕は芝居についてのアイデアなんかはプロデューサーにも監督にも相談しますし、今回、20歳のインターンの大学生の女の子がいたんですが、その子にも聞いたりしましました。その子がまたいいアイデアを出したりするんです。そんな感じでいろいろな人から意見をもらいながら、現場ではわいわい作っていました」

 今回は秋元才加と武野功雄という強力な共演者が加わった。最初この2人が加わると聞いてどう思った?

「心強いと思いました。最初は秋元さんのポジションを男子にするか女子にするかという話もあったらしいんです。男子だとおじさん2人に若い男になるので、それはどうなるんだろうと思っていたんですが、秋元さんになりそうだと聞いて、それはいいじゃないかと思いました。2人とも仕事でご一緒するのは初めてで、衣装合わせで初めて会ったんですが “これは大丈夫そうだな”と思いました。この“大丈夫”というのは、この現場の進み方に耐え切れるかなということ(笑)。普通のドラマの現場を想定してくると面食らってしまうような、このドラマの状態をどうやらお察しいただいていて“ああ大丈夫そうだ”って(笑)。スタッフが大勢いて予算が潤沢にあると俳優は俳優の仕事しかしなくていいんですが、それどころじゃない。わりとあっという間に秋元さんもイスの位置を直したりしてくれて。武野さんも全然テストをしないとかあっという間に本番とか、どんなに長くても最初から最後まで撮ろうとするといった、無茶な体制もだんだん分かってくれて、特に驚かずやってくださったのですごくありがたかったです。カット割りを決めると監督が芝居のことも頭からけつまで決めちゃったりすることもあるんですけど、武野さんも秋元さんも “ドラマのためにもっとこういうキャラクターがいいんじゃないか”とか“こういうふうに演じてみたいんだけど”という本人からの提案が多かったので非常に心強かった。本当に素晴らしいキャスティングでした。それに秋元さんについてはこれまで女子が若手の刑事の柴田さん(向井地美音)と僕と同年代でちょっと意地悪な野添さん(小橋めぐみ)の2人がいて、秋元さんの立ち位置って難しかったはずなんですけど、かぶらずキャラの立った感じで演じてくださっていて、良かったです」