【インタビュー】沢村一樹 ✕ 志尊淳 『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』に新たな愛の風を巻き起こす!?


撮影現場でも『おっさんずラブ』チームの“ラブ”はガチだった!



『おっさんずラブ』チームは熱く、しかもそのラブは“ガチ”。

沢村「僕はこれまで“色香恋次郎(『サラリーマンNEO』のセクスィー部長)”などもやってきたので、そういう世界観をはめたら面白いかなとか、『偽装の夫婦』でLGBTの役を演じたこともあったので見ている人も受け入れやすいのでは、という理由から“この世界には入れそう”なんて思っていたんですけど、実際に現場に行くと…そのどちらの世界観ともちょっと違っていました(笑)。『おっさんずラブ』の“ラブ”は、みんなガチなんですよ。コメディーなんですけど、ふざけていないんです。田中圭くんも林くんも鋼太郎さんも、本気で愛している。 みんな、本気で愛し合っているから、すごかったです」

 とくにそのラブが爆発するのが、半裸の男5人がサウナで繰り広げる修羅場シーン。

沢村「この5人がそろうシーンってそれほど多くないんですけど、そのなかでもサウナシーンは強烈でした。映画で役者が動くって、こういうことなんだ、と。いろいろな感情が渦巻いて、もうムチャクチャでした」

志尊「ムチャクチャでしたね(笑)」

沢村「いろいろな立場の、いろいろな気持ちが爆発しているんです、狭いサウナ室で。とくにヤバかったのが鋼太郎さんと林くん。カッとなった牧が黒澤部長に水をかけるシーンがあるんだけど、カメラが回る前に、顔がぬれるとセットをしなおすのに時間がかかるから顔には水をかけないようにとスタッフさんから言われていたんですけど…」

志尊「けっこうシリアスなトーンで言われましたよね」

沢村「それなのに林くん、水を鋼太郎さんの顔めがけてバーッとかけたんですよ。確かに、本気で頭にきている人が相手に水をかけるときに顔がぬれないようになんて気遣わないですよね。コイツすごいな、と思いました。上司の顔に水をかけるなんて普通まずないから、こっちもリアルにうわ!となりましたよ」

志尊「僕もなりました!」

沢村「あのサウナシーンは台本10ページぶんくらいあったかな。それを頭から最後まで1テイクで撮ったんです。でもめちゃくちゃおもしろかったよね」

志尊「編集しないでそのまま流してもすごくおもしろいと思います」

沢村「ただ 鋼太郎さんのバスタオルが何回もはらり、はらりと…(笑)」

志尊「意図的にやっているんじゃないかというくらい何度もほどけてましたね(笑)」