【インタビュー】沢村一樹 ✕ 志尊淳 『劇場版おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』に新たな愛の風を巻き起こす!?

 その場で生まれる芝居で、ラブが何倍にも膨らんでいた様子。

志尊「それこそ、台本を呼んだだけでは絶対にああなると思わなかったのが、ジャスティスと春田さんと部長の3人で、うどん屋さんに行ったときのシーン。ジャスティスは無邪気に春田さんに同居をもちかけるんですけど、そのときの部長がもう…見ていただければ分かります(笑)。みんな笑いをこらえきれず、カメラマンも揺れているわ、監督が笑い過ぎて怒られるわ…。圭くんも“俺、『おっさんずラブ』史上、初めて本番で笑ってしまった”と言っていました。実はそのくだり、鋼太郎さんがお芝居をテストから全く変えてこられたので、僕もあの瞬間、本気でウケているんです(笑)」

沢村「あの時の志尊くん、いろいろな感情が駆け巡って、たまらなくいい顔していました(笑)」

志尊「でも皆さん、その場面で人物が本当に思ったことを体現しているという感じなので、アドリブとも思っていないというか」

沢村「もうラブに関しては、あの人たちはすごいんですよ(笑)」

 演じる役者から、作品ファンから『おっさんずラブ』がそこまで愛される理由とは。

沢村「連ドラのときから僕は『おっさんずラブ』は人が人を好きなる物語だと思っています。それがたまたまおっさん同士だったり上司と部下だったりするというだけで。人間愛がベースにあって、コメディーという方法で笑って盛り上げながら、人が人を好きになるっていいよね、と伝えている作品だと思います。だからきっと、こんなにたくさんの人が応援してくれているんだと思う。映画でもその軸はブレていないし、期待も裏切ってはいないはず。それでいて、ドラマのときとはまた違うラブも感じることができると思います」

志尊「これは『おっさんずラブ』の全員がそうなんですけど、おっさん同士だからというところに重きを置いていないんです。そこだけを描こうとしていたらおそらくこんな作品にはなっていなかったと思う。人として、個人として純粋に人を愛するという思いを描いているからこそ、こんなにも愛される作品になったし、気づかされることも多かったんだと思います」

沢村「ただ、人が人を好きになるというのはきれいな言葉ですけど、そこにはどうしてもエゴや嫉妬が出てきたり、周りの人を傷つけてしまうこともある、というところもきちんと描いているのが、この作品のいいところだなと思います」

志尊「作品を見ていて僕は、おっさんたちだけでなく、彼らを取り囲んでいる環境が“人が人を好きになる”という気持ちを理解していることによって、それぞれが素直に気持ちを表現できて、あんなふうにすてきな恋愛ができるんだなと思いました。『おっさんずラブ』って、周りの人たちも素晴らしいんですよね」

沢村「思いやりや愛をテーマとしているこういう作品がヒットしてくれたらうれしいですね。映画が公開されたらまたいろいろな反響があると思うけど、それも含めて大騒ぎになればいいな、と思います。この夏は“おっさんず祭り”になればいいな、と(笑)」

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)