福岡伸一教授「子どもの“センス・オブ・ワンダー”を刺激」、『あけてみよう かがくのとびら』展スタート



 1969年に創刊された親子向け月刊科学絵本「かがくのとも」。創刊50周年を記念して開催される『あけてみよう かがくのとびら』展に先駆け、22日に都内でプレス内覧会が行われた。

 現在601号を数える「かがくのとも」から生まれた初の科学展。主催者の福音館書店の佐藤潤一代表取締役社長は、アポロ11号の月面着陸やいざなぎ景気などに湧いた当時の時代背景に触れ、「子どもの想像力を育んでいこうと、ひとつの物語のうえに立って科学を楽しんでもらうという意図で創刊され、そうした編集理念はいまでも続いている。著者の方々が子どもの心と向き合って1点1点丁寧に作り上げてくださったのが601号の積み重ねだと思っています」と挨拶した。

 続いて監修を務める生物学者の福岡伸一青山学院大学教授が、本展の見どころを「入ったところにこれまでに出版された601点すべての表紙が出ていて、『こんな本があったな』、『これも覚えているな』と非常に懐かしい思いがした。子どもたちが持っている好奇心、“センス・オブ・ワンダー”を刺激して科学への扉をひらき、目の凝らし方や耳の澄ませ方、鼻の近づけ方をいろいろな形で教えてくれる」と解説。
挨拶をする福音館書店の佐藤潤一代表取締役社長
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