鴻上尚史が円谷プロに令和の「カネゴン」制作を期待

みんなカネゴンに興味津々
「お腹が空いたんで帰るね」と進行の清水氏に耳打ちするカネゴン
森永氏「息子の教育で最大の失敗はカネゴンを見せられなかったこと」
 
 後半は鴻上氏が再度登場し、3人でのトーク。

 この作品にあるお金に関する戒めが現在の若者に届くのかということについて、鴻上氏はカネゴンが最後に人間に戻る過程の不条理さを指摘しながら、「カネゴンの望みは本当に人間に戻ることだったのか? 本当は金を食べ続けることのほうが望みだったんじゃないかといった説教話に収まらない不条理さがあるので、まだ有効なのではないかと思う」と話す。

 しかし森永氏が「うちの息子が“お金にお金を稼がせて何が悪い。会社は株主のもの”と言っている。息子の教育で最大の失敗は、まだカネゴンのDVDがなかったので見せられなかったこと」と話すと鴻上氏は「カネゴンは1966年の作品。僕らには“金に執着するとカネゴンになるぞ”という戒めがあったが、その後の20~30年後の子供たちはそれを知らないわけだから、それに値する作品を作るのが次の円谷プロさんの使命ではないかと思う。リアルタイムで子供たちに“カネゴンになってはいけない”ということを伝えられるのは新しい円谷プロさんなのではないかと思っている」などと円谷プロに令和の時代の新しい「カネゴン」的な作品を期待した。

 この「ULTRAMAN ARCHIVES」は「ウルトラQ」シリーズは今回が最後。次回の第5弾は「ウルトラマン」の第2話、バルタン星人が登場する「侵略者を撃て」の上映会とトークショーが11月16日に開催される。
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