松本日向が“武尊二世”橋本実生に延長戦の末2-1で勝利【9・27 K-1 KHAOS】

判定の瞬間、松本は雄叫び。橋本は呆然(撮影・上岸卓史)

橋本「悔いはない。全部出し切って負けた」


 松本は試合後のマイクで「対戦相手の実生くんはにはずっと負けたくないって思っていた。この試合をしたくて、でもプロになれるか分からなくて、でもやりたかった。ジムの人たちが背中を押してくれて、部活のみんなも“やってきな”って言ってくれて、地元の友達も動画を作ってくれたりして、すごい感謝してます。練習はキツかったけど、まだまだ強くなりたいし、後輩の夏輝と次は一緒に勝ちたい。僕は格闘代理戦争で知ってもらえて、今度シーズン5をやるんで、みんなぜひ申し込んでチャレンジしてみてください。一歩踏み出すのが大事なので」などと声を詰まらせながら挨拶。

 試合後の会見では「ちょっと考えすぎた。相手のことを強いと思っていたので、もっと来られると思って、引いて戦うことを考えていたが、意外に相手が距離を取ってくるタイプだったので“これは出ないとやられるな”と思って最後は出た。もっと前に出られたかなというのはある。延長で勝てたのはやはり気持ちかなと思う。判定の前にセコンドに“延長あるぞ”と言われていた。勝ったと思ったが、決め手がなかったとも思ったので、最後は“何とか勝ち切らないと。前に出なきゃ”と思っていた。今後はもっと強くならなきゃ駄目だと思った。セコンドもあり得ないメンバーがついてくれて心強かった。注目だけが先に行って実力がついてこなかったらこの先駄目だと思うので、期待を上回れるようにもっと頑張らなきゃいけないと思った」と試合を振り返った。

 対戦した橋本については「いつでも、またやりたい。今回は自分がここまでこれたのも実生君のおかげ。こんなに早く当たるとは思っていなかったが、いつか絶対にやると思っていた。絶対に負けたくないと思っていた。これからも負けないように頑張りたい」と話した。

 現在、大学3年生とあって、今後については「“今あることに必死にやれ”と言われている。就活を理由に練習を休むということは好きではない。今までずっと両立してきた。就活もすると思うが、それでもどこまで自分がやれるかやってみたいので、未定です」と話した。

 敗れた橋本は「悔いはない。全部出し切って負けたという感じ。今はリベンジしたいという気持ちは特にない。今後についてはゆっくり考えたい。デビュー前にもかかわらず、K-1の方や雑誌の方などに取材してもらって感謝している。そういうものを全部背負ってリングに上がったつもりだったが、負けてしまって、すいませんとしか言いようがない」などと話した。