川尻達也散る「いつか報われるかなと思って戦ってきたが…」と絶句【10・12 RIZIN.19】

最後まで勝利を信じてフレイレの足を離さず

　しかしフィニッシュにつながったシーンではその飛びヒザに来た右足に食らいつき、最後までテイクダウンを狙う執念を見せた。足をつかんだまま離さず、パンチを食らい続け朦朧となったところでレフェリーがストップ。大の字に倒れた川尻には会場のファンから大きな拍手が送られた。

　川尻は試合後の会見で「強かった。一度パンチの相打ちがあったと思うがこんなに硬いパンチなんだと思った。戦前の予想通り、爆発力がすごかった。それでも引かずに前に出ようと決めていたが、ずっと左のこめかみが痛いので右フックを食らったのかと思ったら、映像を見たら飛びヒザだった。それが効いたと思う」などと試合を振り返った。

　日本のMMAのメジャーイベントで活躍してきた川尻はPRIDE、DREAMに続き、今回で3回目のライト級トーナメントへの出場となる。川尻はこれまでの軌跡を振り返る。