『サタデー・ナイト・フィーバー』のリチャード・ウィンザー.「すべては日本公演のために」



 世界的なディスコブームを巻き起こしたジョン・トラボルタ主演の同名の映画(1977年公開)を、2018年に舞台化。行き場のない青春のエネルギー、心躍らせるディスコミュージックで多くの観客を魅了している。

 ディスコ隆盛期を思わせる出で立ちの盛り上げ隊が待ち構える中で、リチャードは、同作のトレードマークである白いスーツに黒シャツ姿で颯爽と登場。2013年の『マシュー・ボーンのドリアン・グレイ』以来の来日で、「素晴らしいみなさんのために新しいショーを日本に持って来られることに興奮しているよ」。約1年間行ってきたUKツアーも終了。「すべてはこの日本公演のために積み重ねてきた」とサービストークで喜ばせた。



 本公演の魅力のひとつに、カーテンコールでオーディエンスも一緒に踊れることがある。この日はリチャード自らカウントしながら、ダンスレッスン。「まずはゆっくり。それから早くしていこう」と盛り上げ隊の面々とアイコンタクトを交わしながら、有名な人差し指で上を差す振付などをティーチン。最後に公式サポーターのDJ KOOがスピンする「Disco Inferno」「You Should Be Dancing」「Night Fever」といったディスコチューンに合わせて、汗を飛び散らせ本番さながらに踊った。噴き出す汗をタオルで拭きながら「みんな最高だったよ!」とリチャード。そして、「このミュージカルは音楽もダンスも素晴らしいし、ストーリー、人生に対するエネルギー、登場人物のキャラクターも楽しんでもらいたい。ぜひ、劇場に足を運んでください!」と呼びかけた。
 
 ミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』は12月13~29日、東京国際フォーラムホールCで上演。