山崎まさよし × 北村匠海 映画『影踏み』共演! 俳優としてミュージシャンとして共鳴しあった2人 

撮影・上岸卓史

俳優としてミュージシャンとして共鳴しあった2人


山崎「そういえば匠海くんは、高校生のときに(竹原)ピストルのおっかけをしていたんだよね」

北村「そうなんです。東高円寺のライブハウスとかに行っていました。周りはみんな仕事帰りの大人の方ばかりでしたね(笑)」

山崎「そしたら今回めぐりあわせがあって、こうして共演して。それで、宿舎で一緒に飲んだりしましたね」

北村「僕が部屋にいたら、まさよしさんが“今から飲むけど来る?”と誘ってくださったんですよね。まさよしさんと竹原さんと、3人で劇中の音楽の話などもさせていただいて。今回の撮影では、そういう時間もすごく大事にさせていただきました」

山崎「年の差もあるし、お互いに少し“遠慮しい”なところもあるから、そういう時間が持てたのはよかったよね。でも本当に、こうして隣で匠海くんの言葉を聞いていると、自分が21歳のときにはこんな話できなかったなと。僕なんてムチャクチャでしたから(笑)」

北村「まさよしさんのカッコよさって、自分を貫いていること、“山崎まさよし”を貫き通していることだと思います。だからこそ世代関係なくあこがれる。ミュージシャンとして俳優としてだけでなく、人としての強さを学ばせていただきました。僕は、自分が音楽もやっていることもあって、役者一本で生きる方を本当に尊敬しているんですが、まさよしさんと共演させていただいて、音楽も俳優もやっている僕らには僕らなりの挑み方があるんだ、と改めて感じることができました。まさよしさんの芝居には演技の技術だけでは表現できないものがあって、次元を超えてスクリーンのなかで修一として生きていた。僕なんかはまだまだですけど、これからも表現の場の違いも楽しみつつ、自分を深めていくことができればと思っています」

山崎「僕の場合は、篠さん(篠原監督)との出会いが大きかったと思う。篠さんは俳優かミュージシャンかではなく表現者として僕を見てくれているというか。それは本当にありがたくて。だから僕も、匠海くんもそうだけど、表現者として自分の世界を持っている人との仕事は本当に楽しい。その出会いが生む化学反応が好きなのでね」

 異色のバディーが起こす化学反応に感動必至のミステリーだ。

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)
『影踏み』
監督:篠原哲雄 出演:山崎まさよし、尾野真千子、北村匠海、滝藤賢一、鶴見辰吾/大竹しのぶ他/1時間52分/東京テアトル配給/11月15日(金)より全国公開 
https://kagefumi-movie.jp/

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