佐藤健「30歳なので、これから家族を」映画舞台挨拶であこがれを明かす



 観客が作品を見終わった後とあって、この日は劇中の印象的なセリフを各自が言い合うことに。佐藤は、松岡が演じた園子が吐いてしまうシーンでの「一度リバースしてから“まだ吐くよ”というセリフが一番いい」とイチ押し。すると白石監督が「あれは茉優ちゃんのアドリブじゃないですか」と、松岡の絶妙なアドリブだったことを明かした。佐藤が「セリフのアレンジを良しとする監督はいるけど、白石監督はセリフの意味を変えてもいい、というくらい懐の深い監督なんです」と話し、松岡が「でも、意味が変わって本筋が変わってしまったらどうするんですか?」と素朴な疑問。監督は「見えないところで何とかするんです」とニヤリ。

 そんな白石監督が「ちゃんとぶつからないと、この家族は先に進めないと思ったので、その象徴として入れた」というカークラッシュのシーンでは、部分的に、佐藤が実際にハンドルを握っていたといい、佐藤は「すいません、酔いましたよね」と演技のための荒い運転を同乗していた松岡や鈴木に謝罪。長男を演じた鈴木は「(佐藤が)けっこうギリギリを責めたりするのでドキドキしていました」と苦笑。