皇治と対戦の川原誠也「目を見れば分かる。同級生だったらあいつは俺のパシリ」【11・24 K-1】

強烈な右ストレート

「格闘技が強いだけじゃ生き残れない」


 このカードが発表された当初は川原が元パンクラスということもあり、異種格闘技戦の趣を持ってとらえる見方もあった。会見で皇治も「タックルとかくると思っていた」などと言うように。こういった見方について川原は「タックルのやり方なんて忘れないけど、考えないくらいムエタイを染み込ませてきた。あっちはインタビューで言ってましたけど、“まだそんな考えなんだ。そこか”って。笑っちゃいますね」とこういった見方については一笑に付す。

 川原は2012年に行われた沼倉雄太との一戦でKO後もレフェリーの制止を振り切り、なおもパンチを浴びせようとして無効試合となった過去がある。川原のキャリアを語るうえで常について回るエピソード。そのギラギラした感じはこの日、ジムに現れた時から発せられていた。

 川原は「引退してからはそこを研ぎ澄ましてきましたね。格闘技から離れて、横浜の先輩たちにいろいろな経験をさせてもらった。やっぱり、格闘技が強いだけじゃ生き残れないんで。後ろから刺されたら終わりですし。そういういろいろなことを教えてもらいました」と話す。この7年間、川原はどんな修羅場をくぐってきたのか…。