髙田延彦「ケイプ戦は海にとってそんなにイージーな試合じゃない」【12・31 RIZIN】

大晦日大会の見どころを語る髙田

ライト級GPにはニュースター誕生の予感


 大晦日大会については「29日が終わって、フレッシュな気持ちで31日を迎えるのではないかと思う。31日にも対抗戦が組まれているが、自分の中では1回線引きして試合観戦に臨むという感覚。テーマも随分変わってくるし、ちょっと違った世界観」ととらえた。

 試合については「見る側にとってもドラマが伝わりやすい試合がそろっている」としたうえで、まずはライト級GPの準決勝と決勝を取り上げ「相当レベルが高い。初めてK-1がフジテレビで中継されたのは『LIVE UFO』というイベントの時。あそこからブランコ・シカティックとか佐竹雅昭さんとかいろいろな選手が出てきて、フジテレビが育て上げて数年後に人気が爆発した。でもあの頃はそこに出ていた外国人選手を知ってる人は一般にはいなかったはず。それとオーバーラップするんだけど、この4人の中からRIZINばかりでなく世界を引っ張っていくようなスーパースターが出てくる予感がしている」とニュースターの誕生に期待した。
 
 またすっかりRIZINの中軸となっている朝倉兄弟の試合についても言及。

 弟の海は堀口恭司とのタイトルマッチが堀口の練習中のケガで流れてしまい、マネル・ケイプとの王座決定戦となった。

 髙田は「ケイプの試合が海にとってイージーでないことはファンには十分伝わっている。前回の試合も2-1と判定は割れた。ケイプは判定にクレームをつけていた。そんな思いもあるし、この間、海選手は堀口選手と佐々木憂流迦選手を破って、勝ったら非常においしい存在になっているからモチベーションは相当高いはず。今までにないほどのコンディションを作っているという話も耳に入ってきている。下手すると下手します(笑)。それに今までは追う立場だったが、追われる立場になることで精神状態も微妙に変わってくる。そこをどう突破していくか」と必ずしも海にとっては一筋縄ではいかない試合であることを予想した。

 兄の未来は対抗戦でジョン・マカパと対戦。髙田は「相手はグラップリングが強くて寝かせて一本取りに来るファイター。今まで戦ったことのないタイプなのではないかと思う。マカパが過去に負けた相手はすべてベラトールのトップクラスなので、実力は間違いない。こういう選手とやることによって、未来が今、世界のどのへんにいるのかということを示す試合になると思う。ここでいつも通りの勝ち方を見せれば、未来も世界中のファイターから見て“おいしい”存在になる。それが堀口選手が言う“俺たちと戦いたければRIZINに来い”ということにつながる。世界の強豪が彼らを倒すためにここに集まってくる状況を作る一番の近道になる。ぜひ実現してもらいたい」と期待を寄せた。