高校生チームも受賞! 全国を目指すスタートアップビジネスプランコンテスト

審査員の奥田氏と一般の部最優秀賞を受賞した株式会社ログラスの布川友也氏
 学生の部最優秀賞を受賞したGoMA株式会社のプランについて審査員の奥田氏は「まず、テーマ自体が非常によく、確実な市場をとらえていること、2つめに技術活用の独自性が分かりやすいのがよかった」と振り返り、代表者の平賀良氏は「自分たちが住む街のインフラを守っていき、皆でもっと日本を活性化させていけたら」と喜びを語った。一般の部最優秀賞を受賞した株式会社ログラスの受賞理由について奥田氏は「まずマーケットの切り取り方が面白い。他がやっていないマーケットを見つけてきたこと。2つめに、情報をオープンにしていくという新しい経営スタイルというコンセプトに注目しました」と語った。株式会社ログラスの布川友也氏は「非効率な作業で負担を抱えてしまう人はまだ多く、我々はこのプロダクトで世界をけん引する企業になりたい」と抱負を語った。

 全国大会である「起業家甲子園」「起業家万博」挑戦権を得るNICT賞は、学生の部では残念ながら該当者なし。一方、一般の部では株式会社ログラスと株式会社UPWARDSが受賞した。受賞理由について、審査員の山田優大氏は「UPWARDSのプランは、まずスタートアップの経営チームとしてはすでに出来上がっていることは強みだと思う。またニーズやテーマも時流に合っている。資金調達のニーズが多角化しているなか、融資もまだ変わることができると僕も思っていて、1つのソリューションとして可能性がある。またフィンテックは金融機関と組むことが一番ハードルが高い部分だが、そこで金融機関のニーズをとらえているところがすばらしい」と評価。同社の村田大輔氏は「フィンテックの領域では決済サービスがどんどん出てくる一方、ローンで困っている人をサポートする分野ではプレイヤーが少ない。そこを自分が変えていきたい」と語った。同じくNICT賞を受賞したログラスについて、審査員の田島聡一氏は「布川さんたちが解決しようとしている課題は本来、大企業自身が解決すべき問題だと思うが、大半の大企業の歩みが遅いなか、若いスタートアップがこういう形で解決していってもらえれば」と期待を寄せた。