GENERATIONSの小森隼、初舞台で7年ぶりの黒髪「服着てない気持ち」



 初日公演前に、小森、塙宣之(ナイツ)、森田想のキャスト全員と、脚本と演出を担当する鈴木おさむが取材に対応。

 本作で初めての舞台に挑戦する小森は、「今までたくさんいろんなステージで踊らせていただいてきましたが、(舞台の上で)動かないというのは初めてなので、すごい緊張感のなかでやらせていただいています。立っているだけでも足踏みしたくなるんですが、それを堪えてやっています」と、にっこり。

 田中を演じるためにトレードマークの金髪を黒く染めた。それについて聞かれると、初日公演を控えて、楽屋で染めたといい、「デビューしてから初。7年ぶりぐらいの黒髪!……僕はもう恥ずかしくて仕方がないです、高校生ぶりの黒なので。服を着てない気持ち。金髪じゃなくなると自分がいなくなる感じ」と、顔を真っ赤にした。


 相方の甲本は、「今をときめく5人の芸人さん」が演じると鈴木。8日まで全5公演が行われるが、公演ごとに芸人が変わる。初日6日は塙で、7日の昼公演が相田周二(三四郎)、同夜公演が平子祐希(アルコ&ピース)。8日の昼公演がみやぞん(ANZEN漫才)、同夜公演がりんたろー。(EXIT)。2人のやりとりのなかから生まれてくるものもあり、日々、違った舞台になるという。

 トップバッターの塙について、鈴木は「やる前は年の差が気になったが、やってみたらばっちりだった」と、太鼓判。塙は「2年ぐらい刑事ドラマに出ているんですけど、ネットで演技がひどいと叩かれるので、朗読劇なら読むだけなのでまだばれてない」と、ほっとした表情。琴線に触れるセリフの数々は、とりわけ芸人たちの心を揺さぶるよう。特にぐっと来るセリフを聞かれると、「僕のセリフじゃないんですけど、“売れてもつらい”っていうの。兄貴が先にぼんと売れて、その時に呼び出されて辞めろと言われたことがあるんです。売れて、生活が変わってつらい、その思いをさせたくないからって。それを思い出して、マジで泣きそうになって……」。鈴木の「泣いてもいいんだよ、舞台なんだから」という言葉にも、塙は「恥ずかしいから絶対泣かない。意地でも堪えますけど!」。



 5人と稽古をするなかで「すごい経験になりました」と、小森。

「いろんな話をさせていただいて、僕には経験したことないこを経験されている。“これ、僕のために書きましたよね”って、りんたろー。さんが入りしなから涙されていたり。この作品に関わらせていただいて、自分の新しい引き出しにもなりましたし、すごい経験にもなりました。やりがいもあります」と、さわやかな笑顔を見せた。

 この公園は、LDH「BOOK ACT」の第2弾。鈴木がLDHがタッグを組んだクリエイターチーム「LDH O(エルディエイチ・オー)」によるプロジェクトで、LDHによる新しいエンタテインメント。2月には、「LDH PERFECT YEAR 2020」の公演として、LDH所属のアーティストや俳優、モデルなど、総勢36名が出演する、第3弾公演が行われる。演目は『もう一度君と踊りたい』、『芸人交換日記』、そして『ヒーローよ 安らかに眠れ』の3作品。
 
 第3弾で小森は引き続き『芸人交換日記』に登板し、今度は甲本を演じる。「緊張感があります」という小森。塙が「オヨネーズ使っていいから」と助け舟を出すと、小森は「ちょっと僕のファンには難しいかもしれない……」と、及び腰だった。

 8日まで同所で。

<<< 1 2