劇団EXILE・秋山真太郎「舞台は、圧倒的に生! 鍛えられる」



ーー舞台『勇者のために鐘は鳴る』ですが、どのような作品になりそうですか?

劇団EXILEの公演で、過去イチ、キャラクターが濃い舞台になりそうです。メンバー各々が作り上げようとしているキャラが濃い。劇場が大きいのでキャラが濃いっていいことだと思っています。登場するキャラクターは、みんな現実世界で悩みを抱えています。欠陥を抱えているキャラがゲームのなかで成長していく、そんなストーリーです。

ーーそれぞれのキャラクターは演じているその人を反映しているのですか?

ディスカッションをしながら作っているので、役の設定もどこか個人に近いものもありますね。

ーー秋山さんはどんなキャラクターを?

典型的なサラリーマン(笑)。こういう役をやるのは珍しいので、セリフを入れながら、役を構築しています。

ーー稽古に入って、これは「劇団EXILEの稽古場だな」と感じたエピソードはありますか?

自然発生的なことなんですけど、誰かがセリフを言い出すと誰かが合わせてくることですね。『jam』の時もそうだったんですけど、これは他の稽古場にはないでしょう。まずは「読み合わせをお願いします」からだと思いますから(笑)。

ーーこの舞台を作り上げていく過程で発見した、メンバーの新しい一面はありますか?

SWAYかな。ゲームが題材になっていますが、ゲームに関しての文化はめちゃくちゃ進んでて(笑)、SWAYはそのあたりに詳しくて、いろいろ参考になりました。役者って無駄がないんだなって思いますね。

ーー秋山さんが考える舞台の魅力は?

圧倒的に生ってことですね。実力を試されますし、全身を使った表現ですし、「鍛えられる」という想いが強いです。それと、充足感を得やすい、かな。お客さんの反応がダイレクトに返ってくるので。

ーー秋山さんが「演じる」うえで大切にしていることは?

「ない」ですね。いろんなものを持たないようにしているんです。自分の中に正解みたいなのがあってそれに頼ってしまうと、何か一個はできるかもしれないけど、違うと言われたときに対応できなくなったり、自分に幅ができなくなったりするので。だから、常に自信が「ない」。でもそれが大切だとも思っています。自信は作品のなかでつけていくのが正解だと思っています。

ーー2020年、どんな年にしたいですか?

ずっと、作り続けていきたいですね。あとは、昨年小説を書いたので、映像化することをやっていきたいです。

(聞き手、TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
あきやま・しんたろう……劇団EXILEのメンバー。複数の劇団EXILE公演のほか、さまざまな舞台、映画などに出演。2019年には、掌編小説集『一年で、一番君に遠い日。』(キノブックス)を上梓した。2020年には、劇団EXILE公演『勇者のために鐘は鳴る』(1月24日~2月2日 @赤坂ACTシアター、2月13日~2月16日 @梅田芸術劇場メインホール)のほか、映画『再会の奈良』(ポンフェイ監督、9月公開予定)が控える。1982年7月8日生まれ、長崎県出身。Instagram公式アカウント:https://www.instagram.com/shintaro_akiyama_official/
劇団EXILE『勇者のために鐘は鳴る』
●東京公演 
1月24日(金)~2月2日(日)TBS 赤坂ACTシアター
●大阪公演 
2月13日(木)~2月16日(日)梅田芸術劇場メインホール

□劇団EXILE 公式サイト: https://m.tribe-m.jp/artist/index/26
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