日蘭対抗戦はイーブン。日本の1勝はT-98の判定勝ち【1・13 MUSASHI ROCK FES】

T-98(右)の強烈なパンチが炸裂(撮影・高畠翼)

T-98の猛攻にボカユアが一瞬戦意喪失


 2Rは開始からT-98が一気に距離を潰して前に出る。早々にT-98の左ミドルがローブローとなり一時中断したもののT-98は左ミドルで前に出る。距離を取りたいボカユアは下がりながらも右ローに左ミドルと攻撃は繰り出すものの印象は良くない。

 T-98のボディーブローが徐々に効き始め、ボカユアのパンチのスピードが落ちてくるとT-98はコーナーに詰め、パンチの連打にローキックでダウンを迫るが、ボカユアはなんとかしのぎ切る。

 3RもT-98のプレッシャーは止まらない。ボカユアはテンカオを狙うも、スピードがなく、T-98は難なくさばいてはパンチをまとめていく。

 ロープ伝いに逃げるボカユアを追いかけるT-98がパンチの連打を放ったところでボカユアが背を向けてしまい、レフェリーがスタンディングダウンとジャッジ。

 不満そうな表情のボカユアだったが、再開後はパンチの連打で反撃を見せる。しかしT-98はがっちりガード。逆に距離を詰めてパンチを繰り出すとボカユアはまた後退。T-98は最後もコーナーに詰め、パンチの連打でKOを狙うが、決定打を放つことはできず、試合は判定に。

 ダウン判定に納得のいかないボカユアは結果が出る前にリングを降りようとするなど抗議の姿勢を見せたがジャッジが覆るわけもなく、ジャッジ1人が29-27、2人が30-27で3-0でT-98が判定勝ちを収めた。