【インタビュー】瀬戸利樹 遅刻したら、スマホを使かったら…自殺催眠発動! 映画『シグナル100』


 本作のメガホンをとったのは、デビュー作『さまよう小指』(14)が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014でグランプリ受賞した竹葉リサ監督。物語の緊迫感をつかさどるといっても過言ではない難しい役どころを表現するにあたって、監督とはどんな話を?

「演じるうえで、自分自身が経験したことがないような役どころがほとんどだと思うんですが、今回はとくに突然、死と直面するという状況に加え、和田という人物の持つ要素がまったく自分にないものだったので、自分を和田にすりよせて役を作っていかなければならないことに、少し不安もありましたし、実際、準備段階では一番大変な部分でした。竹葉監督からは“かっこよく、美しくいて”という指示を頂いていたので、それを大前提として、プラスどれだけ肉付けしていくか、自分なりに考えていく必要がありました。表情だったりまなざしだったりで、和田の内面を見た目でも伝わるように意識して演じました。見ている方にも和田が心の奥に抱えている闇をかすかに感じさせるように、死んだような目というか生気のないまなざしを心がけていました」