映画『キャッツ』主演のバレエ界トップダンサー「最初に自分のネコ姿を見たときは…」

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 バレエをはじめヒップホップやタップダンスなど、ロンドンの裏路地で自由に生きる“ジェリクルキャッツ”たちの多様な個性を現すかのようなさまざまなダンスが繰り広げられるのも見どころ。
「私も普段は接することのないバレエ以外のジャンルのダンスを現場で目の当たりにして、すごくインスピレーションを得ることができました。バレエダンサーにもできないすごい動きをする人もいました。空中で3回転したりね(笑)。そういうアクロバティックな動きもバレエに取り入れたら面白いかも、と想像も膨らんだ面白い現場でした。でもタップダンスをするシーンは大変でした! バレエではいつもつま先立ちで重心をつま先にかけるんですが、タップではかかとに重心をかけなければならず、まったく違うメンタリティーなので最初は苦労しました。大変でしたけど面白かったです」

 長老猫オールドデュトロノミーを演じるジュディ・デンチをはじめ、圧巻の〈メモリー〉を歌い上げるグリザベラ役ジェニファー・ハドソン、神出鬼没のお尋ね者マキャヴィティ役のイドリス・エルバ、ほかにもテイラー・スウィフト、イアン・マッケランら、名優からディーバまで、豪華な顔ぶれが出演。

「ジュディ・デンチとイアン・マッケランがそろって部屋に入ってきたときはすごかったわ。示し合わせたわけでもないのに自然とみんなが1列に並んで、お辞儀をして迎えたんです。ロイヤルファミリーが入ってきたかのようでした(笑)。ほかにもすばらしい俳優やダンサーばかりで圧倒されました。かのジェニファー・ハドソンと私がデュエットしているなんて、今でも夢のようです」