佐々木大蔵が鈴木勇人を返り討ちし2階級制覇達成【2・24 Krush.111】

最後は息子と一緒にパチリ(撮影・小林郁人)

K-1王座については「時が来ればやることになるんじゃないですか」


 試合後の会見では「後楽園ホールでの歓声は、後楽園でしか味わえない。3分3R、昔は“早く終われ”って思いながらやってたんですけど、いまはもう、すごく濃く感じてますね。濃く感じながら試合ができて、楽しかったなっていう印象」などと試合を振り返った。

 鈴木については「意気込みというか。たぶん2人でしか感じられないものがあったと思うんですけど。それを感じましたね。僕のすべてを奪いにかかってるなっていう思いが伝わりました。(鈴木は)パンチを少し重点的に練習してきたのかなという感じ。ミドルに関しても思いっきり振ってきました。自信があるのは分かるんですけど、それをつぶすことを僕も練習でやってきたので。それが出ました」と話した。

 そして「本当にK-1、キックボクシングが大好きでしようがない。本当にそれ以外、興味がないというか、本当に極めたい。いつ終わりが来るんだろうという感じ」と話したうえで今後については「チャンピオンになって、周りからもそういう目で見られるとは思うが、僕は“チャンピオン”というものより“佐々木大蔵”というものをドンドン押していきたいと思っている。そのためには自分とは何かというのを、お客さまに熱で感じさせられるような選手になりたい。僕を見て“あいつにできるんだったら俺にもできるんじゃないか”って、なんでもいいんで力を与えていきたいと思っています。K-1のチャンピオンも、僕は取る前提でずっといるんで、そこは時が来ればやることになるんじゃないですかね」などと特に気負うことなく話した。