髙田延彦が3・11の風化を懸念「普段から報道して」【髙田横粂の世相談義】

東日本大震災について各々の思いを語った麻生夏子、髙田延彦、横粂勝仁氏(左から)

横粂氏は政府の追悼式打ち切りに疑問


 タレントで元総合格闘家の髙田延彦が3月9日、発生から9年目を迎えた東日本大震災について改めてコメントした。

 この日、髙田は弁護士で元衆議院議員の横粂勝仁氏とともにMCを務めるインターネット配信番組「髙田横粂の世相談義」に出演した。

 髙田は「9年というのはあっという間だったのか…。苦しんでいる方には10年20年に値する時間だと思う。やっぱりまだ終わっていない。しようがないのかもしれないけど、テレビやメディアも3・11の周辺ばかり盛り上げる。そこはもちろん集中してやってもらいたいが、それ以外にも年間を通じて、アベレージで特番みたいなのを深夜でもいいからもっと増やしてもらいたい」などと記憶の風化に懸念を見せた。

 MCの麻生夏子も「人間の記憶はどうしても薄れていってしまうので、こういう日付が近づいてきたときしか思い出す機会がないのはよくない。普段からそういうことを考えられる環境があったらいいなと思う」などと続いた。

 横粂氏は「10年一区切りともいうが、顧みる機会はあるべき。人間は忘れる動物というか、個人的な悲しみなどは忘れることで立ち直ることもあるので、悲しみは忘れ去るべきかと思うが、教訓とか思い出は1年に1度でも思い出す機会があってしかるべき。政府主催の追悼式を10年で打ち切るという政府の計画もあったが、何らかの形で継続して残していくべき」などと政府の打ち切り計画に疑問を見せた。

 同番組は、元総合格闘家の体育会系・髙田と、トークバラエティー番組「バイキング」(フジテレビ系)などでコメンテーターを務める東京大学法学部出身の横粂氏が「今現在、髙田延彦が気になっている時事ネタ」を徹底討論するワイドショー番組。

 次回は4月13日に生配信の予定となっている。