加藤シゲアキが脚本に初挑戦!自身の短編『染色』を舞台化「僕の世界を楽しんで」


 美大生のリアルな日常と葛藤を描く。才能を認められ、何不自由なく過ごしている主人公が、壁にグラフィティアートを描く謎の女性と出会ったことで、退屈だった毎日が変化していく。

『染色』を舞台化することについて「自分自身が今作を舞台で観たいと思った」と、加藤。

 脚本についてもともと断ろうと思っていたというが、「ふと脳内に戯曲化された『染色』が広がりました。そしてその内容は原作とは少し違ったストーリーでした。妖艶な気配はそのままに、美大生たちが織りなす群像劇。これは自分にしかできないのではないか。原作者だからこそ、大胆に変更することが可能なのではないか」と、思い直したという。

 舞台作品の名前が『染色』ではなく、『染、色』となっているのは、原作とは異なる内容になっているためだそうで「試行錯誤した揚げ句、『染、色』という形で、読点を加えることにしました」。

 現在、「『染色』であり『染色』ではない。そんな不思議な戯曲をお届けできたらと思い、目下NEWSのライブの準備と合わせて執筆中」とのこと。

 主演は、正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)。演出は、瀬戸山美咲。

 東京公演は、6月4~21日まで、東京グローブ座で。大阪公演は、6月25~28日、エブノ泉の森ホール。

正門良規 コメント
主演舞台をこんなにも早く、そして、加藤シゲアキくんの作品で務められるという事がとても光栄です。役者としての経験も少なく、お芝居もまだまだ未熟で不安もありますが、主演として役と向き合えることに心から喜びを感じています。市村と美優の出会いが物語にどういう影響を与え、どのような変化をもたらしていくのか、原作ファンの方はもちろん、はじめて物語に触れられる方にも、舞台『染、色』の世界を楽しんで頂けるように精一杯頑張ります。

瀬戸山美咲 コメント
このたび、ご縁がつながり、加藤シゲアキさんの初劇作を演出させていただくことになりました。青春時代特有の危うさ、美しさに満ちた『染色』という短編小説が、新たな戯曲『染、色』として生まれ変わります。何者かになりたい、でも、それが何かもわからない。そんな普遍的な若者の魂の彷徨を描いたこの作品の主人公に、フレッシュさとまっすぐさを持ち合わせた正門良規さんはぴったりだと思います。今の正門さんだけが発することができる光のようなものを引き出せたらいいなと思っています。
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