ペンギンがお客さん? 休業中の水族館、無人の館内を元気にお散歩

館内のカーペットがお気に入り?

 さらに館内へ案内してもらうと、無人であることを除けばほぼいつも通りの水族館の光景。生き物たちの生活サイクルを守るため、水槽の照明は営業時と変わらず決められた時間に合わせて点灯消灯を行っている。と、そんな光景を“独り占め”している生き物が。なんと今度は、リードをつけたコツメカワウソが館内を散歩しているところに遭遇。同館では通常時もカワウソのお散歩やグリーティングパフォーマンスを行っている。登場すると人だかりができるほどの人気なので、スタッフがそばに付きっきり。今は「リードをいつもより長くしたりして、したいようにさせています」。当のカワウソ本人は水槽の幻想的な光景よりも、床のカーペットの感触を楽しんでいる様子ではあったが、こちらも気ままな散歩を満喫していた。

 バイカルアザラシの水槽では、昨年生まれたメロが元気に泳ぐ姿が。赤ちゃんのころは白くてフワフワな体毛が特徴だが、現在は成長し大人と同じ毛色。とはいえ体はまだ小さく愛嬌たっぷり。通常時はBGMが流れているが、静まり返った館内では水槽の生き物がたてる音が聞こえてくることがあるという。先日水槽の前をスタッフが通りかかったところ、アザラシがブクブクと泡を出したり、ヒレで水面を叩いて音を出していたといい、これは一種の威嚇なのだとか。