【インタビュー】木村文乃「光秀は眠り猫みたい」? 『麒麟がくる』で長谷川と再び夫婦役

好きな戦国武将はいるかと聞くと、「えー、もう浮気できないです! 光秀さんが一番好きです」と笑い飛ばした。
 隣にいる光秀を演じる長谷川とは2度目の共演になる。前回は『雲の階段』(2013年)で、その時も夫婦だった。

「幸せなことだなと思います。とにかく穏やかな方なので、隣にいてなんとなく話したりする時間が穏やかで撮影に来ているのに家にいるような安心感があります。すごく良く見ていらっしゃるので、欲しかった言葉をくれると言いますか、ふとした瞬間に投げかけてくれる言葉に温かい気持ちになります。先日も、撮影シーンをモニターで見て、熙子っぽいねって言ってくださったりして、光秀の妻としていることができている、と安心させてもらえます」

 長谷川が演じている光秀を「チャーミングだ」という。「長谷川さんの人柄がそうなんですけど。なんていうんだろう、眠り猫のような。穏やかさもありながら、爪を隠し持っている感じ」。

 今後、徐々に光秀がその爪を見せることが多くなっていくことが予想される。

 それでも、眠り猫みたいな光秀を中心とした明智家には、戦乱のなかにあっても穏やかな空気があり、そこがまた見どころなのだという。「生死の話のなかで、明智家はほっこりなれるシーンというか、時間。ご家族で安心していただけるんじゃないかなと思います」

『麒麟がくる』は、毎週日曜、NHK総合で午後8時、BSプレミアム午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

<<< 1 2 3