やっぱり誰かと一緒がいい! 外出自粛で広がるオンライン交流は料理から合コンまで



会えない恋人との疑似同棲生活に、合コンも?


 恋愛の側面でも、オンラインでの交流に工夫がなされている。特に新しい出会いという面では、マッチングアプリで新しく出会った人と、初デートの前にビデオ通話で交流することなどで「恋愛のコストパフォーマンスの高さ」を抑える働きも。

 マッチングアプリのマンツーマンの出会いに限らず、合コンもオンラインで取り組んでいる人もいる。

「真面目な出会いを探している人には、オンライン合コンはとてもおすすめです。女性は”お持ち帰り”のようなことも起きようがないので安心だし、男性は合コンのために飲み台を多く持つ必要がありません。移動時間もかからず、抜けるのも簡単。連絡先も自動で好感できるし、コスパが最高にいいですね」(20代・男性)

 とにかくお金がかからず、かつ時間も取られづらいという意味では、婚活・恋活などでとにかく多くの人数と知り合いたい!という人には向いていそうだ。

また、恋人と長く会えない寂しさから「オンライン疑似同棲」に取り組んでいるというカップルも。

「遠距離で恋人と会えないのが悲しくて、休日はずっとFace Timeを繋いでいます。最初の数時間以外、何を話すわけでもないのですが、お昼や夜ごはんの時間を合わせて、一緒に生活しているような空気を楽しんでいます。何気ない相手の時間の使い方が知れて面白いです」(30代・女性)

 なるほど確かに、同棲前に相手の日常的な一面を知れるという意味では面白い。普通の家デートよりもリアルな部分を先に知れそうだ。

やっぱり、大切な誰かと時間を共有したいから



 毎日忙しくて、朝の満員の通勤電車がイヤで。会社になんてもう行きたくない、そう思っていた矢先の外出自粛となった人もいるだろう。ある意味、夢だった在宅。でも、やっぱり一人だとつまらなかったりする。お酒を飲むのも、おいしいものを食べるのも作るのも、できれば誰かと一緒がいい。

 自粛生活は、ある意味私たちに大切なことを思い出させてくれた。明日どうなるかは誰にも分からないということと、誰かと一緒に過ごすと、やっぱり楽しいということだ。今は、みんながちょっとがんばりどき。オンライン動画をうまく使って、安全で楽しい時間に癒やされよう。


(取材と文・ミクニシオリ)
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