東海エリアから全国区へ大躍進中のエンタメ集団“ボイメン”リーダーが大胆演技で新境地!

撮影・堀田真央人
 とはいえ、バラエティーから歌にダンス、ミュージカルなど多彩な活動をこなすボイメンに胸キュンしているファンは2010年の結成以来、着実に増えている。

「まだまだ知名度無いな、と日々思いますけどね(笑)。でも結成当初は、本当に大変でした。稽古場が無かったので公園で練習したり、4年目くらいまで収入がほぼ無かったですし。そういう時期を経験したことで我慢強くはなりましたけどね(笑)。それと、ずっとあきらめずに続けてきたことは、僕ら全員の誇りになっています。結果が出る前にあきらめてしまっては、永遠に成果を得ることはない。やり続けた人だけが得られるものって、やっぱりあるんです。そういう時期を乗り越えたことで、多くを語らずして分かり合えるグループになったと思っています」

 最初はよくケンカしていました、と振り返る。

「きっかけはいつも小さなことなんです。立ち位置がどうとか、動きが合ってないとか。でもそれまでに積もり積もった不満があって、ちょっとしたことで爆発する、みたいな感じでした。僕も当時はよく怒ってましたね、今はだいぶ丸くなりましたけど。最年少の平松賢人くんからは“信長”と呼ばれていました(笑)」

 今ではメンバーたちは家族のような存在だという。

「田村侑久くんはムードメーカーで、彼がいると現場が明るくなります。たまに度が過ぎてうっとおしがられていますけど(笑)。小林豊くんはときどきアンニュイになるんですが、僕らが体育会系のノリになりがちなときも女性ファンの目線を意識した意見を言ってくれます。辻本くんは元気ハツラツで、スポーツバラエティー担当を自負して頑張っていますね。本田剛文くんはグループのインテリジェンス担当。参謀的に意見を出してくれるので僕は“秀吉”と呼んでいます(笑)。平松賢人くんはダンス演出なども考えてくれて、すごく貢献してくれています。吉原雅斗くんはダンスや歌が好きで、K-POPにも詳しくて。ボイメンってけっこう体当たり系なんですけど、おかげでスタイリッシュな要素も取り入れることができて助かっています。土田拓海くんはイジラレキャラなんですけどまだ未知数なところもあって今後に期待ですね。勇翔くんも俳優としていろいろな作品に挑戦していて、今後が楽しみな存在です」

 グループとしてもソロとしても今後が楽しみ。

「僕らの活動でファンの方が楽しんでくれる、元気になってくれるということが、やっぱり一番うれしいですね。数年前に、よくライブに来てくれる女の子がいたんですが、実は彼女は心臓の病気で。あとから、お母さんからの手紙で知ったんですけど、その手術を受ける条件として僕らのライブに連れてきてもらっていたんです。彼女は手術を受けて、無事成功しました。僕らも全力で毎回ライブをやっていますけど、僕らが知らなくても、あこがれや思いを投影して見守ってくれている人もいるんだと、強く実感した出来事でした。今後グループとしてもソロとしても、もっと成長していきたいと思っていますが、僕ら自身は、結成当初と何も変わらずファンの皆さんの前に立ち続けるつもりです」
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)