井上小百合 初めての一人舞台の2日前に友人の前で号泣

初の一人舞台を堂々と演じきった(写真:和田咲子)

作品中の台詞と今の状況がリンクして涙


 そして今回は新型コロナウイルスの感染防止のために無観客のうえ配信で行われたのだが「誰かと同じ時間を共有して、笑ったり泣いたりする時間って本当に大切な時間だったんだなということを、緊急事態宣言を受けて、自粛期間を一人で過ごしながら感じた。自分の今回やった脚本は川尻さんが数年前に書き下ろした作品で、その中に“一人で過ごす平和ほど平和じゃないことってあるでしょうか”という台詞が出てくるんですけど、それが今の状況とすごくリンクしてしまって何度もその台詞を読んで涙してしまいました。画面の向こう側で一人で見ていた方も多かったと思うんですけど、一人でも多くの方にこの気持ちが届いてほしいと思いながら配信しました。真っ暗の客席を見ながら、今までお客さんが見に来てくれていたことがどれだけありがたいことだったかをすごく実感しました。今、みなさんがいろいろな気持ちを背負って生きている状況だと思うんですけど、それでもやっぱり誰かと泣いたり笑ったりして生きていきたいなと思う貴重な時間でした」などと作品と現在の状況を重ね合わせながら話すときには言葉を詰まらせる場面も。