林遣都がテレワークで変身? 一人三役で三つ子演じるソーシャルディスタンスドラマ

 緊急事態宣言が緩和された現在とかなりシンクロするストーリーだ。

 商事会社に勤務する望月勇人は落ちこぼれのサラリーマン。会社を辞めたいと思っていたところに「緊急常事態宣言」が発令されて仕事環境が一変してしまう。テレワークやオンライン会議が主流になったことで、勇人は次々と仕事をこなして自信を取り戻す。彼女もできてプライベートも充実、一緒に住むために新居にも引っ越した。緊急事態宣言が解除されたある日、プロポーズすることを決意し、彼女が来るのを待っていると、そこに来たのは、一卵性三つ子の兄と弟で……。

 出演オファーは「とてもうれしかった」と、林。

「自分が一人の俳優として何をやっていくのか・・・脚本があって、監督さんやスタッフの方々がいて、普通に演じられる喜びを(今回のお話で)改めて感じました。もちろん、撮影はソーシャルディスタンスを守ったり、スタッフさんの人数を減らしたりと変わってきていますし、いろいろ守るべきことはありますが、やっていることは今までと変わらず、スタジオにセットを組んでいただいて。改めて、役者って一人じゃ何もできないんだなと思いましたし、実際にこうして撮影に入ってみても、皆さん(スタッフ・キャスト)が集まってはじめて、ひとつの映像作品が生まれるんだということを感じました。これからも撮影環境は変わっていくとは思いますが、今自分ができることをやっていきたいなと思いました」




 一人三役、三つ子を演じることについては「驚きました」。

「とても難しいだろうし、かなり挑戦的な企画だなと思いましたがやりがいを感じました。演じ方によって、できあがるものがまったく変わってくるなって感じたので、ひとつひとつ台本を読みながら膨らませていきました。でも、自分が三つ子を、三人分を演じるので、同じ顔はどうしようもない。撮影期間も短く、入れ替わりながら撮っていく中で、とにかく一人ひとり気持ちを込めて演じていくことを軸におきました。見てくださっている人に、掛け合いや空気感で、だんだんそこにいる三人が何となく、気がついたら別人に見えていたらいいな」

 脚本は、朝ドラ『スカーレット』の水橋文美江、監督は『フジテレビ開局60周年特別企画 教場』を演出した中江功。

「なかなか挑戦的な試みをしているドラマだと思います」と、林。「現場も試行錯誤で苦労しながらやっていましたし、僕自身も(放送を見るまでは)どんな映像作品に仕上がっているのか想像ができません。今の段階でのこの作品の見どころは難しいですけれど、改めて“テレビドラマっていいな”と感じていただけたら。いくらでも想像が膨らむ作品になっているので、僕自身演じさせていただいて、こんなに幸せなことはありませんでした。“またドラマを見たいな”という気持ちになっていただけたらうれしいです」

 11日、フジテレビ系で23時から放送。

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