バーからお食事処へ!? “ハイボールの聖地”銀座「ロックフィッシュ」の今

サクサクに揚げたハムカツを挟んだ「ハムカツバーガー」1300円(税込、ポテサラ・ピクルス付、16〜21時)とハイボール
 お客さんの応援をもとにカウンターにはアクリル板、テーブル席にロールスクリーン、店内に業務用空間除菌脱臭機を設置した。感染対策は「カウンターにビニールをかけるのは見た目もそうですが、火の元があるので安全性に問題があります。空気が流れて声が聞こえる幅を相談しながら1カ月くらいでパーテーションを作ってもらいました」と、付き合いのある内装店に依頼。営業再開日を6月1日に定めて新たな軽食メニューを開発し、バーからお食事処への転換を図った。さらに期限付酒類小売業免許を取得して、間口さんが厳選したワインの販売も行うことにしている。

「もともと揚げ物をやりたかったので、この機会に2口コンロにしました。お店は12時から開けてどんなに遅くても22時までだから、『お食事処』でも十分通用するかな、と思って。休業中に出会ったおいしいパン屋さんのパンを使った玉子サンド、ハムカツバーガー、ポークかつサンド、あとハムとブロッコリーのピザが新しく増えました。バーの看板の下にラベルライターで急いで『お食事処』と貼ったら少し曲がってしまいましたが(笑)」

 銀座にお店を出す前は「大阪の北浜でカフェ&バーをやっていたこともあって、近所のOLさんが1時間くらい楽しんでくれればいいな、という思いはありました」という間口さん。営業再開後は常連さんはもちろん、開店時間を早めたことで新しい層の開拓にもつながったとか。営業自粛の期間を振り返り「自分のリフレッシュというか、いろいろなものをリセットする意味で大事な2カ月でした。銀座は仕事が終わった後に楽しむイメージが強かったので、ずいぶん街の景色が変わるかな、とは思いますけどね。どれくらいかかるか分かりませんが、まずは前の売り上げの5割を目標に、出来たら7〜8割にしていきたいです」と意気込んだ。

 最後に、応援してくれるお客さんに間口さんからこんなメッセージをもらった。

「今年は店でみんながおいしそうに食べてるなっていう顔を見ながら、好き放題おつまみを作って、ハイボールを作ってという時間にしようかなと思います。感染対策をして、ちょっと飲めるお食事処になったので、時間があったら覗いてください」
間口さん厳選の「かさごのワイン グイグイ」2000円(税込)、取材日は暑い季節にぴったりのトッレゼッラのプロセッコをご用意
銀座「ロックフィッシュ」店主の間口一就さん
「お食事処ロックフィッシュ」
【住所】東京都中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル7F
【電話】03-5537-6900
【営業時間】平日:12〜21時30分、土・日・祝日:14〜18時 ※当面の間
【定休日】不定休
【URL】https://maguchikazunari.jp/
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