コロナで見えた「助け合い」の関係性〈前編〉【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#13

6月13日よりようやく通常営業再開。新たなプランとして平日10~17時まで貸切の対応もスタート。小規模のイベントや企画の持ち込み、撮影などのレンタルスペースとして利用できます。
―――なるほど。そう言われると、自分が生きていく上で大事にしていることが、そのまま仕事にも反映されるのかも。仕事とプライベートの距離感って、人それぞれなのかもしれません。ところでバイブバーですが、新型コロナウイルスの影響を大きく受けたかと思います。どのように対応されてきましたか?

 ウイルスの流行を受けて、3月の終わりにはお店を閉めていました。特にバイブバーのスタッフは女の子なんで、得体の知れないウイルスに脅かされながら働くのは、特に怖いんじゃないかなっていうのもあって。それにもしスタッフが感染したとしたらショップの人たちやお客さんにも迷惑がかかる。なので休業要請が出るよりも早い時期に、会社に「閉めませんか?」という話をしました。その後、会社の判断でバイブバーは5月末まで休業することに。

 申し訳なかったのはバイブバーのスタッフに対してですね。一人ずつ休業のことをお話しして頭を下げて。スタッフはみんなすごく魅力的だから、バイブバーといろんなことをかけもっている人がほとんどで、だから営業再開したら呼んでくださいって言ってくれて。今はみんな違う仕事をしたりしています。この休業期間は、みんなに会えないのが何よりつらかったですね。

 でもまめに連絡はとりあってて、休業中にZoom飲み会やったり。仲いいんですよ、本当に。みんなでディズニーランド行ったり、うちに集まってクリスマス会やったりとか。家族みたいな感じですね。私の娘みたいな感じ。娘であり友達であり一緒に働いている仲間みたいな感じで、働いてますね。


―――再開の見通しは立ちそうでしょうか?

 5月から貸切プランをやって、6月に入ったら営業時間を夜20時までに延ばして、段階を見て22時に戻していきたいと思っています。(注:6月13日より通常通り営業再開し、現在は月曜から土曜の17時~23時30分で営業しています)

 この休業期間に、除菌と衛生管理についてしっかりやっていたので、バイブバー営業再開にあたっても、厳重に衛生管理してやっていけるんじゃないかなと思いますね。お客さんが入ってきたらこう除菌してこうするっていう自分なりのルールが見えてきたので、上手く対応できると思います。

 今回、バイブバーの営業を再開する前に、貸切プランを試験的にやってみたいなと思って、何か一緒にやってくれませんか?って、LINEしたりDMしたりしたら、思った以上にたくさんの人が反応してくれたんです。「こんな企画考えたから貸切するよ!」とか「取材行くよ!」とか言ってくれて。泣きそうなくらいうれしかったです。自分のことを助けてくれる人がこんなに……と思って。

 アダルト業界に入ったのは39、40歳の頃だったと思うんですけど、遅く入ったほうだと思うんですよね。この業界は4年目ですが、短期間で図々しくグイグイ入っていったのに、今たくさんの人に仲良くしてもらって、ありがたさを感じています。バイブバーの休業中も皆さんに励まされて助かりました。

 私はもともと、人に「助けてください!」っていうのができないまま40年間生きてきて、泣き言とかも嫌いで。でもコロナウィルスの影響で「助けてください」「ごめんなさい」っていうことがすごい多くて、人に助けを求められるまでには成長したな~って思いましたね。(笑)



 というわけで今回は、大人になってからの、自分に合った仕事の見つけ方を学ばせていただいた。

 次回、「年を重ねることとは」を考える。
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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