女性20歳「どっちの男性を選ぶべきか迷っています」【黒田勇樹のHP人生相談 120人目の2】

【黒田勇樹】まずは、人を介さずに自分を見つめるという作業を始めてみて下さい


 突然の思い出語り、そして強烈なエピソードありがとうございます!

「お前moonだろ?」は、今年の相談大賞でパワーワード部門にノミネートさせて頂きます。

 さて、なんとなくわかってきた先生の恋愛観というか、人間関係への価値観。

 基本的には承認欲求の延長というか、「誰かの存在を通して、鏡の様に自分の存在を確かめている」といった感じでしょう。

 Gさんで物足りないのは、その人越しに見る自分もつまらなく見えてしまっているからだと思います。

 まずは、人を介さずに自分を見つめるという作業を始めてみて下さい。

 日記をつけるとか、現代なら動画を撮ってみるとか。

 なんでもいいので「誰かを愛している自分」や「誰かに愛されている自分」よりも手前に「自分が好きな自分」、「自分がこうあろうと思う自分」を置いて下さい。

 勿論、その間の恋愛もどんどんしていいとおもうのですが、こちらは1人で出来る作業ではないので、今はお互いのタイミングが合うGさんと遊ぶことを「楽しむ努力」をして下さい。

 長く生きてると、結構な数、経験するのですが縁がある人とは3年後でも5年後でも「お互いのタイミングが合う瞬間」が来るので、Fさんに関しては、そういう時が来るのを気長に待つつもりで、心の奥にそっとしまっておきましょう。

 Gさんと遊びつつ、自分を見つめ直し、恋愛を楽しむ能力が上がってくれば、自然と本人の魅力も増して、きっと、もっともっと魅力的な人が周りに集まって来るだろうし、なんならそれにつられてGさんが魅力的な人間になって、お互いが生涯のパートナーになったりすることもあるかもしれません。

 本当の自分は、他人が見ている自分と、自分が見ている自分の中間ぐらいにいます。

 その実像をしっかり把握してうまく付き合っていくと、きっと恋愛も人間関係も、ひとつステージが上がると思いますよ。

 また新作…じゃなくて、いつでもご相談お待ちしております!
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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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