3万超の金魚がお出迎え 東京を艶っぽく彩る「アートアクアリウム美術館」

「カレイドリウム3D」
 館内は「水端(みずはな)」「浮世」「神秘」「老松」「愉悦」「土産」の6のエリアで構成。来場者はそれぞれ異なる世界観を堪能しながら館内を回遊する。

 動く絵画のような「ZENアクアアリウム」に出迎えられて、最初の「水端(みずはな)」のエリアへ。ヴェネチアンガラスアートの「Venini」と共同で制作した独特な金魚鉢がサイドに一対置かれた豪華絢爛な床の間の登場。中央に描けられれた掛け軸は「床掛け金魚飾り」で、掛け軸のなかでは、金魚たちが水墨画のライブペインティングを行っている……かのような演出がなされている。バシャッという音とともに墨が叩きつけられる様子に早速足が止まる。

 エリアは、カラフルな金魚たちがヒラヒラと泳いで作る万華鏡「カレイドリウム」「カレイドリウム3D」、フラワーアレンジメントとアクアリウムが融合する「フラワーフラワーアクアリウム」、さらには人の手によって生み出された生きたアートである金魚を美術館でアートコレクションを鑑賞するかのように楽しめる「金魚コレクション」とこれまでアートアクアリウムを彩ってきた作品で盛りだくさん。エリアの最後は、障子を開け閉めして楽しめる「丸窓(まるまど)リウム」、石庭をアートアクアリウムのスタイルで表現した「セキテイリウム」という新作。障子に写る金魚の影、障子開けると目の前に優雅に泳ぐ金魚、そして水槽越し眺める変化していく石庭も美しい。

開けたり閉めたり「丸窓(まるまど)リウム」