車いすバスケ、日本選手1名がパラ出場資格満たさず。キャプテン藤井「言葉が見つかりません」

昨年8月の国際大会「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」の様子(写真・ PARAPHOTO 内田和稔)
玉川会長「誠に残念」

 JWBFの玉川敏彦会長は「出場資格を満たさないと判定された選手が出てしまったことは誠に残念」とした上で、「パラリンピック実施競技はIPCのクラス分けに基づく公平性が確保されていることが大前提であり、いま車いすバスケットボールは東京パラリンピックの実施競技において、除外される可能性があることも事実。車いすバスケットボールにとって、パラリンピックへの参加が非常に重要と考えているため、当連盟は協議が発展的に進むように協力していきたい」とコメントした。該当の選手には今後も国内でプレーできるようサポートしていくという。

 女子日本代表キャプテンの藤井郁美は「日本だけではなく世界各国からNE(出場資格の要件を満たさない)の選手が出たことは、同じ選手として、彼らの心情を思うと正直言葉が見つかりません。全ては東京パラリンピックで車いすバスケットボール競技を楽しみにして下さっている方のため、そして、私たちを含め車いすバスケットボール選手の夢の舞台の実現のためだと思っております」とコメントを寄せた。

 東京パラリンピックにおける実施有無は、現在保留となっている3名の海外選手の判定後、正式決定するという。
<<< 1 2