黒木瞳、三吉彩花にマンツーマンで演技指導「私が持つすべてを教えたいと思った」



 三吉彩花や伊藤沙莉、LiLiCoも黒木監督の熱烈オファーでキャスティングが実現。なかでも弘徽殿の女御を演じた三吉については、撮影前に個人的に演技指導を行ったといい、三吉は「発声から、強さ、高さなど、すごく細かく何回も指導していただいた」と振り返り、黒木監督も「嫌われるんじゃないかというくらいマンツーマンで、私が持っているスキルというか、すべてを教えたいと思った」と話し「三吉ちゃんから、それにくらいついてくる女優魂をひしひしと感じました。しかも、あっというまに殻を破って、ご自分の弘徽殿の女御を作っていかれた。同業者としてすばらしいと思った」とべたぼめ。

 三吉も「黒木監督のご指導がなければスクリーンの弘徽殿の女御はいなかったと思います」と感謝のまなざしを向け、黒木監督も「しかも十二単衣があんなに似合う人なんて三吉ちゃん以外にいない」とぞっこん。

 この日はタイトルにちなみ、撮影中に悪魔だと思った人は?と質問。山村紅葉が「ダイエット中だったので冷たいサラダを食べていたが、黒木監督の現場はケータリングが豪華で、寒いので温かいものをと黒木監督が用意されたときいて、このときばかりは悪魔だと思いました」と笑いをさそうと、黒木監督は「それこそ三吉ちゃんや沙莉ちゃんにとっては、私は悪魔かもしれない」とポツリ。2人をはじめキャストたちは「そんなことないですよ」「個人指導される三吉さんがうらやましかった」と口々に監督をたたえていた。

『十二単衣を着た悪魔』は11月6日より全国公開。