松倉信太郎と対戦のT-98が「勝ったほうがボブ・サップとやらせて」【REBELS.69】

ベルトを獲って決意も新たの松倉

タイトル獲得で王者のマインド身に着ける


 松倉は「REBELSは前からオファーをいただいていて、ずっと出てみたいと思っていた。クロスポイント吉祥寺には練習でお世話になっていたこともある。宮田さんには昔からお世話になっていた。いろいろなタイミングが重なって、今が参戦するタイミングなのかなと思う。今回、出場が決まってうれしく思っている」などと参戦の挨拶。

 そして「9月に初めて世界のベルトを獲って、これからはチャンピオンクラスを一人ずつ倒していきたいと思っていた。そのなかでT-98選手と組まれた。日本人トップクラスの実力と知名度があると思うので、そういう選手と組まれたのが素直にうれしい。しっかり結果と存在感を示すことが僕の仕事だと思っている。間違いなく一番面白い試合になると思う」と話した。

 また9月のタイトル奪取を経て「若い時に期待してもらって、チャンスはもらったが、チャンピオンになったことがなくてそれがコンプレックスだった。“僕はチャンピオンになれない人なんだな”とか“自分なんか”という気持ちがいつも心のどこかにあった。周りの活躍している選手を見て、“すごいな”と思ったり、“自分はこうはなれない”と心のどこかで思っていたところがあった。今は“僕もそうなれる、真ん中に行ける存在だ”と自分で心から思っている。それはベルトを持ってさらに実感した。ベルトを持っている人はそうやって生きていかないといけないのかなと思っている。心境は大きく変わった。自分は真ん中に立たないといけないと心から思っている」と大きな心境の変化があったよう。

 松倉は昨年、RISEでタイトルマッチを行い敗れた際に「階級を上げたら違うんじゃないか」という思いがあったことから今年2月に階級を上げ、以降3連続KO勝ちを収めている。「現状、日本では70kg以上はヘビー級になってしまうと思う。僕は75kgの階級を作りたいと思っている。その中心になるのは僕だと思っているし。70kg以上で“どうしよう”と思っている選手はたくさんいると思う。そういう人たちが迷ってヘビー級でやっても、世界では勝てないと思う。75kgだったら僕たちも世界で戦えると思っている。その階級を作るためには求心力のある選手にならないといけないし、名前がないとなにもできない。僕はそこもみているので、次の試合は勝ち負けは当たり前だが、内容にもこだわっていきたい」と話した。