藤井聡が語る「“ホンマもん”を見極めるために必要なこと」


 関東圏では初のレギュラー番組。関西と関東とでは伝え方に違いが?

「関西でしか通用しそうにないギャグネタなどはやめておこうと思います(笑)。あとはやはり東京の方も大きな関心を寄せている話題をどんどん取り上げていきたいですね。私は大学院教授であり、また西部邁さんが立ち上げた言論誌を継いだ『表現者クライテリオン』の編集長も務めています。大学というアカデミズムと、言論というジャーナリズム、どちらも真実を求める場ですが、その両方の場に携わってきた人間として、これまでの情報バラエティーでは扱っていない視点で、多くの人が関心を持つ話題に切り込んでいきたいと思っています。例えば新型コロナウイルス、そしてその大きな影響を受けた経済のこと。これは京大で重ねてきた議論や、安倍内閣で参与を務めた現場での議論を生かして、ホンマもんの経済政策、経済理論を解説していきたい。他にも、東京でも防災意識は高まっていますが都市の強靭化についてや、アメリカ大統領選の今後。また、大阪都構想は否決されましたが東京の方にとっては結局どういうことだったのかよく分からなかったという方も多いと思います。そして今、僕が一番注目している中国。この先、今までのセオリーでは通じない情勢が極東で展開していくはずです」

“ホンマもん”を見極めるために必要なこととは?

「僕自身、常に情報を集めること、そしてどれがウソでどれがファクトかを自らチェックすることを心がけています。世の中に言われている九分九厘はウソだと思ってね(笑)。自分は本当のことだと思ってウソを広めている人も多いですから。集めた情報が、きちんと事実に根差したものなのか、根無し草の話なのかは常に見極めようとしています。皆さんも、目につきやすい情報に飛びつくのではなくいろいろな意見に耳を傾けてみてください。そして本番組で一緒に“ホンマもん”の情報に迫っていきましょう」
『東京ホンマもん教室』

11月より日曜19時~20時、TOKYO MX1にて毎月2回放送中(スマートフォン用アプリ/WEBサイト『エムキャス』でも同時配信) ※次回放送は11月22日(日)
【出演】藤井聡
【MC】佐々木瞳
【ナレーター】黒田治
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