ユーミン、コロナ禍の文化芸術活動にエール。ライブは「日常をビビッドに変えてくれる」

「JAPAN LIVE YELL project」エール・アンバサダーに就任したユーミン
未曾有の1年をなんとか記録したい

 松任谷は冒頭、「世界中がこのまま朽ち果ててしまうのかという恐怖を生まれて初めて体験しました」と、コロナ禍の1年を振り返った。毎年恒例の苗場でのLIVEは緊急事態宣言前に終えたが、周りの仲間が次々とライブ中止に直面し、自身も3月・4月はパニックのような状態を味わったという。心境に変化が起きたのは、夏を迎える前。「未曾有のこの年をなんとか記録したいという創作意欲が湧いてきて、レコーディングに入りました。何としても今年中に発表したかった」と、シンガーソングライターとしての使命を語った。

 その思いを結実させた1曲が、新アルバムのオープニングナンバー『1920』。「母がこの春100歳を迎えました。施設におりまして、会いたくても会えない。コロナの残酷さを感じました。でもその代わりに、母の生まれた100年前ってどんな年だったのだろうと調べてみたら、今と驚くほど状況が似ている。スペイン風邪が大流行して、オリンピックは閑散としていた。文化芸術やファッションは今の礎になっているものが多くて。それで、タイトルを『1920』としました。このキャリアになっても音楽的成長を示すんだという意欲を感じていただけたら」と、曲に思いを込めた。