日本初、乾癬患者の見た目の悩みを解決するアパレルが誕生。「真実を着る、誤解を脱ぐ」

一般社団法人INSPIRE JAPAN WPD 乾癬啓発普及協会理事の山下織江さん
衣服へのストレスは患者の7割

 国内で約50万人に上るといわれる乾癬患者。外敵から身体を守る免疫作用の過剰な働きが主な原因で、身体的な悩みと共に、症状や見た目から精神的な負担を抱える患者が多いのも特徴だ。今年7月に患者500人に対して行った実態調査によれば、患者の半数以上が症状による日常生活への影響で精神的な悩みを抱えており、特に「衣服」に関しては7割がストレスを感じている。

 乾癬患者であり、普及啓発活動を行なう患者会の山下織江さんは「10代の初めに発症したので、一番辛かったのが見た目の問題です。頭皮から皮膚片が落ちてしまって(皮膚片が目立ちやすい)紺色の制服が嫌でした。本当はスカートやノースリーブを着てみたかったのですが、オールシーズン長袖・長ズボン。今回のプロジェクトでは、患者は普段口にしなくても、衣服に関して悩んでいるということが分かりました」と語る。