冬に気になるフケ・かゆみ…「頭皮の乾燥」を予防するには?

 空気中に含まれる水分量の低下や暖房器具の使用など、空気が乾燥する条件が揃っているこれからの季節。肌や目はもちろん、髪や頭皮が乾燥するとフケやかゆみの原因にも……。冬に気になる「頭皮の乾燥」を防ぐにはどうしたら良いのだろうか? 有楽町「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」の浜中聡子先生に解説してもらった。
フケやかゆみの原因にもなる「頭皮の乾燥」を防ぐには?(写真はイメージです)
 空気が乾燥する冬は、全身の皮膚がカサカサします。頭皮にも影響はあるのでしょうか?

浜中聡子(以下、浜中)「頭皮に限らず、皮膚には天然保湿因子と呼ばれるバリア機能があるのですが、年齢とともにどの部分も崩れやすくなってきます。バリア機能が崩れた部分は外的刺激に弱くなるので、頭皮の場合は気温の変化によってつっぱり感やかゆみ、赤みなどの症状が出やすくなります。顔の皮膚と違って、頭皮の乾燥は症状がひどくなるまで自分では分かりにくく、フケが出てきてからやっと気づくという人も多いと思います。一度フケが出てしまうと一回のシャンプーで収まることはありませんし、黒い洋服を着た時には気になって仕方ないですよね。もし乾燥が気になるようであれば、フケが出る前の段階で早めに頭皮の保湿を考えることが大切です」

 「頭皮の乾燥」でどのようなトラブルが起こりますか?

浜中「頭皮の乾燥が悪化すると、まずかゆみが起こります。かゆみの治療にはステロイド剤などの外用薬を使用しますが、髪の毛があるので浸透しにくくて治療に時間がかかりがちなことと、一度良くなったあとにぶり返すなど症状が長引きやすい部位でもあります。また、頭皮環境が悪化すると抜け毛につながり、直接髪の毛が減る原因にもなるのでできれば避けたいところです」
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