中山泰秀副大臣が起業を意識する学生にエール「防衛省も新領域における、スタートアップ企業との連携に期待」

写真左から、宮下剛氏、朝妻俊也氏 、吉武優氏、一木広治氏

 また、同フォーラムで有識者たちが重ねた議論の中から生まれてきた、世界のさまざまな分断が生む課題解決に求められる概念“SDGsピースコミュニケーション”について意見を求められると、中山氏は「国と国で考える前に、各家庭における家族同士の関係や、夫婦関係として考えれば、私にとっての“ピースコミュニケーション”とは、一つ屋根の下に暮らす夫婦関係と同じく、互いの正義を認め合い、争いを回避すること」とし「一部アカデミアの世界では、軍事技術に寄与する研究をしてはならないとの声がある。他方で、日本は間違っても他国に戦争を挑むことはしない。しかし可能性として万が一他国からの攻撃を受けた場合、国民の生命と財産を守り抜く防衛のための研究も怠ればどうなるのか? 外国から防衛装備などを買っているが、もし買えなくなったらどうなるのか? いざ望まない戦争が勃発した場合、それを回避し、それでも襲って来られた場合、自分たちの祖国を守るための研究は、必要なのではないだろうかと強く思う」と話しつつ「恋愛はコミュニケーション力を鍛えられるので、ぜひ皆さん恋愛をしてください」と学生を笑わせた。

 朝日教授は「早稲田大学でも海外のスタートアップに学ぶ海外研修も行っています。学生のうちからスタートアップ企業にインターンなどで関わるのもよい経験になる」、一木氏は「僕から見れば、あなたたちも未来です。産学官連携の話もありましたが一緒に未来の日本を元気にしていければ」と締めくくった。

 パネルディスカッションから刺激を受けた学生たちは、参加者同士でSDGsピースコミュニケーションや次世代エンターテインメントといったテーマについてグループワーキングを行い、意見を交わしあった。この日の模様は近日YOUTUBE のTOKYO HEADLINE CHANNELにて配信予定。

 この日の登壇者は、宮下剛(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員)、朝妻俊也(株式会社フロンティア インターナショナル プロデューサー) 、吉武優(株式会社Amuseum Parks 代表取締役社長)、中山泰秀(防衛副大臣兼内閣府副大臣)、朝日透 (早稲田大学グローバル科学知融合研究所 所長・早稲田大学理工学術院 教授)、一木 広治 (グローバル科学知融合研究所 副所長・早稲田大学 研究院客員教授)。※敬称略

※イベント終了後、中山氏に話を聞き補足した部分があります。

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