舞台『両国花錦闘士』が開幕! イケメン力士演じる原嘉孝「鍛えた肉体を見せたい欲が出た」

撮影:田中亜紀
 原の座長ぶりについて、大鶴は「役に対する真っすぐな姿勢、それこそが座長のあるべき姿だと思う。いい感じで、原ちゃんに引っ張られた。いい座長だなと思った」。


 原とは2回目の共演となる大原は「原ちゃんは勤勉で真面目ですし、優しい。座長をやるっていったときに、泣き虫なところだけちょっと大丈夫かなと思っていたんですけど、芝居の姿勢はすごく尊敬している。佐助さんと嘉孝くんの2人の稽古場の雰囲気がすごく微笑ましかった。2人が支え合ってる感じがした」と、振り返った。


 2月からこの舞台に向けて体づくりを始め、トレーニングと食事制限で筋肉だけで7~8キロ増。ただ、「昇龍を演じることになってから(体を)絞っちゃって。2キロ減りました」。そんな様子を見て、りょうが「息子に毎日作っているので、一緒に原ちゃんに」と、お弁当を差し入れたそう。そのエピソードを紹介した原だったが、「それで、おかずはどんな?」という質問に「なんでしたっけ?……角煮とか」と、りょうの顔を覗き込んで苦笑い。りょうは「近い!」としたものの「二度と作らない!」と笑った。


 元祖スー女(相撲好き女子)とも言われる紺野は「昇龍は千代の富士のイメージ」だとしたが、原は「千代の富士に寄せるにはもっと食べなきゃいけなかったんですけど、鍛えた肉体を見せたいという欲がでて絞ってしまいました」と笑った。


 師走となり今年も残すところ1カ月を切った。原の今年の漢字は「知」だという。


「コロナで大変な世の中になってしまって、舞台に立てなくなって、舞台に立てるありがたみを知ったり、舞台がたくさんの人に支えられ成り立っていいるから、僕らが舞台に立てることを改めて知れたのは今年のプラスな面だった。この舞台で表に出るのは24人ですが、スタッフを含めると102人。この作品は102人のパフォーマンスだと思っています。僕らはみんなの気持ちを代表する気持ちで舞台に立っている」。


 りょうは、「とにかく皆さんに笑っていただきたい。楽しんで帰っていただきたいと思うので、そのためなら私たちたくさんどすこいしたりします」と、話していた。


 東京公演は、明治座で、12月5~23日。大阪公演は、新歌舞伎座で、2021年1月5~13日。福岡公演は、博多座で、2021年1月17~28日。


12月15日にはライブビューイングがある。新宿バルト9など全国の映画館約100館で、2回上映予定。

撮影:田中亜紀