『えんとつ町のプペル』の煙突は実在する?物語のモデル、渋谷のまちを歩く

JR渋谷駅の歩道橋から見える渋谷清掃工場の煙突。高さ約150mから渋谷の街を見下ろす。
 物語のシンボルとなる「えんとつ」は、実は渋谷にちゃんと存在するのをご存知だろうか。JR渋谷駅の新南口からほど近く、山手線の線路脇にそびえ立つのが、渋谷清掃工場の煙突だ。約150mの煙突からは煙が立ち上り、区民23万人の生活を支える。煙突の先には、えんとつ掃除の仕事をしていたルビッチ、ごみから生まれたプペルが2人並んで座っていそう。ルビッチがプペルに夢を語る重要なシーンでも登場するので、まずは押さえておきたいスポットだ。

 えんとつ町に登場する巨大な交差点・曼荼羅交差点は、スクランブル交差点をモデルにしたもの。本作にはロープウェイ「ひばり号」や路面電車など、かつて渋谷の戦後復興を象徴した乗り物が登場し、どこか懐かしさを漂わせる。日が暮れると提灯が灯るレトロな街並みには、渋谷の裏路地に広がる「渋谷のんべい横丁」を思わせる場面も。まるでタイムスリップしたような昭和感漂う空間を歩けば、ルビッチたちの過ごしたえんとつ町の暮らしが垣間見えるかも。